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ビデオで振り返る:教皇フランシスコの2021年の活動

2021年に行われた教皇フランシスコの様々な活動をビデオ映像で振り返る。

  教皇フランシスコは、2021年、カトリック教会の典礼年間の行事を中心に、3回にわたる海外訪問で5カ国(イラク、ハンガリー、ブダペスト、キプロス、ギリシャ)に赴いたほか、パンデミックにおける祈りと物的支援、エキュメニズム、諸宗教対話、環境問題への取り組みなど、多岐にわたる活動を行われた。

 教皇フランシスコは、特に3月にローマ教皇として初めてイラクを訪問。戦争とテロによる深い傷を負った同国で、多くの困難を前にしながらも復興に立ち上がる人々を励まし、兄弟愛に基づく一致と調和を祈られた。

 2021年は前年に続き新型コロナウイルスの影響に覆われた一年であったが、ワクチン接種の推進など、パンデミックから抜け出し、生活の正常化を取り戻そうとする希望と試みの年でもあった。教皇は、復活祭を前にした聖金曜日、パンデミックにより家庭や学校生活に大きな影響を受けた子どもたちと共に、バチカンの聖ペトロ広場で「十字架の道行き」を行われたほか、パンデミックの影響を最も強く受けている貧しい人々への支援とワクチンの普及を励ました。

 また、教皇は「聖母月」である5月、パンデミックの収束を全教会を挙げて祈るために、世界各地の聖母巡礼聖堂が参加し、ロザリオの祈りでつなぐ「祈りのマラソン」を行なった。バチカンの大聖堂から始まり、世界の聖堂をめぐった後、バチカン庭園で終了した、この「祈りのマラソン」では、5月21日、長崎の浦上教会の被爆マリア像前でも祈りが捧げられた。

 6月の聖ペトロ・聖パウロの祝日、7月に行われた「レバノンのための考察と祈りの一日」などを通し、教皇はキリスト教諸教会の指導者らと交流を深めた。

 教皇は7月、結腸の手術のためローマのジェメッリ総合病院に入院。療養後、9月にはハンガリーとスロバキアを訪問した。ブダペストでは、「第52回国際聖体大会」の閉会ミサを司式。スロバキアではブラチスラヴァを中心に、プレショフ、コシツエ、サスティンの各地を訪れたが、中でもコシツエ郊外でロマ共同体との出会いを行った。

 10月には、グラスゴーでの「国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議」(COP26)を前に、「信仰と科学、COP26に向けて」とタイトルされた諸宗教リーダーの集いがバチカンで行われた。また、教皇はローマ市内のコロッセオで開かれた「第35回平和のための祈祷集会」に出席、諸宗教指導者らと共に世界の平和のために祈られた。

 11月、教皇は死者の追悼を行ったほか、「第5回貧しい人々のための世界祈願日」を機会に、イタリア中部アッシジを訪れ、貧しい人々との出会いを持った。

 12月に入り、教皇はキプロスとギリシャを訪問。エキュメニカルな対話を深めると共に、難民施設を訪れ、祖国を離れざるをえなかった人々への連帯を呼びかけた。

 無原罪の聖マリアの祭日は、人々の密集を防止するために、日の出前にスペイン広場の聖母のモニュメントを訪れ、祈りと献花を行った。降誕祭のミサとウルビ・エト・オルビのメッセージと祝福を通して、教皇は世界に平和と、連帯、兄弟愛を呼びかけた。

31 12月 2021, 15:00