検索

教皇フランシスコ、エキュメニカル総主教庁使節と 2022年6月30日 バチカン・サンタ・マルタ館 教皇フランシスコ、エキュメニカル総主教庁使節と 2022年6月30日 バチカン・サンタ・マルタ館  (Vatican Media)

教皇「キリスト者同士の和解がもたらす平和の貢献」

教皇フランシスコは、正教会のエキュメニカル総主教庁使節とお会いになった。

 教皇フランシスコは、6月30日(木)、正教会のエキュメニカル総主教庁使節と会見された。

 同使節は、29日に祝ったローマの保護者「使徒聖ペトロ・聖パウロ」の祭日のためにバチカンを訪問していた。

 教皇庁とエキュメニカル総主教庁は、それぞれの保護の聖人の日に使節を交換している。エキュメニカル総主教庁の保護者、聖アンデレの日(11月30日)には、教皇庁から使節が派遣される。

 教皇はこの出会いで、二代前のエキュメニカル総主教、アテナゴラス(在位1947-1972)の逝去から今年で50年を迎えたことに言及しつつ、「賢明で勇気ある司牧者」であった同総主教の「姉妹なる教会、兄弟たる人々」という言葉を思い起こされた。

 残忍で無分別な武力攻撃に世界が動揺し、多くのキリスト者がそこで互いに戦う中、分裂したキリスト者同士の和解は、紛争中の人々への平和の貢献として、これまでになく意味を持つもの、と話された。

 戦争というスキャンダルを前に手をこまねいている時ではない、今は泣き、救い、回心すべき時、と教皇は説いた。

 教皇は、武力による征服や領土拡大、帝国主義は、イエスが告げた王国とはまったく相容れないもの、と述べ、「剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる」(マタイ26,52)とイエスがゲツセマネで弟子たちに命じた言葉を引用された。

 キリスト者の一致は、単に教会間の問題ではない、と述べた教皇は、それを普遍的な真の兄弟愛の実現に不可欠の条件として示された。

30 6月 2022, 16:55