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ウクライナ東部イジュームの共同埋葬地で祈るクライェウスキ枢機卿 2022年9月19日 ウクライナ東部イジュームの共同埋葬地で祈るクライェウスキ枢機卿 2022年9月19日 

クライェウスキ枢機卿、ウクライナ東部イジュームで祈り

教皇庁支援援助省長官クライェウスキ枢機卿は、ウクライナ東部イジュームを訪れ、共同埋葬された多数の死者たちのために祈った。

 教皇庁支援援助省(旧教皇慈善活動室)長官コンラート・クライェウスキ枢機卿は、教皇フランシスコの使節としてここ数日ウクライナを訪問している。

 クライェウスキ枢機卿が教皇から託された任務のためにウクライナに赴くのはこれで4回目となる。

 これまでと同様、この訪問は、ウクライナ各地の教会共同体をたずねつつ、危険を負いながらも司牧や教会活動のために地域に留まる聖職者や修道者、助けを必要とする信者らに、教皇の寄り添いを具体的な形で伝えることを目的としている。

 今回の旅程では、南部のオデッサとザポリージャ、西部ジトーミル、東部ハルキウ、その他の都市を訪れる。

 9月15日、オデッサ教区を訪れたクライェウスキ枢機卿は、17日はザポリージャに向かった。この日は同枢機卿の司教叙階(2013年9月17日)の記念日であったが、ザポリージャの最初の訪問先で支援物資を渡し、次の場所に向かう途中、銃撃に巻き込まれた。枢機卿及び同行の人々は幸い無事だったが、クライェウスキ枢機卿は、人生で初めて逃げ場のない危険を体験した、と語り、こうした戦争の厳しい現実を前に、「イエスよ、あなたに信頼します」と祈るしかない、と話した。

 19日には、クライェウスキ枢機卿は東部ハルキウ州イジュームの集団墓地を訪れた。ここに埋葬され、現在発掘調査が進んでいる500人近い遺体の存在に、枢機卿は「言葉も、涙すら出ない」「戦争は憐みを知らない」と話し、多くの死者たちを悼み、祈りを捧げた。

20 9月 2022, 14:41