教皇、世界の平和を聖母の取り次ぎに託す、伊マテーラで
9月25日(日)、教皇フランシスコは、イタリア南部マテーラでとり行われた第27回イタリア全国聖体大会の閉会ミサの後半、「お告げの祈り」を唱えられた。
教皇はこの聖体大会の閉会にあたり、生ける聖櫃、おとめマリアにイタリアの教会の歩みをゆだねると共に、世界に緊急に必要とされる課題をその取り次ぎに託された。
特に2年以上にわたり武力衝突や暴力に苦しめられ、多くの犠牲者や避難民を出しているミャンマーに思いを向けた教皇は、数日前の学校への空爆で犠牲となった子どもたちを悼まれた。
そして、これらの子どもたちの叫びが聞きすごされることがないようにと祈ると共に、このような悲劇は決して起きてはならない、と強調された。
また、教皇は苦しむウクライナの人々に慰めを、国々の責任者らに戦争終結に導く有効な手段を至急模索する強い意志を与えてくださいと、平和の元后マリアに祈られた。
さらに、教皇はカメルーンのマムフェ教区で拉致された人々の解放を同国の司教団と一致して呼びかけられた。この中には5人の司祭と1人の修道女が含まれている。教皇は同様にバメンダの教会管区の人々のために、またカメルーンの人々の心と社会生活に、平和の賜物を神に祈り求められた。
最後に、教皇はこの日カトリック教会の「世界難民移住移動者の日」(テーマ:移民や難民とともに未来を作る)が記念されたことに触れ、移民・難民・避難者・人身取引の犠牲者らが平和と尊厳のもとに生活できる、すべての人が自分の居場所を見出し、尊重される未来の構築を励まされた。