教皇フランシスコ 2016年7月29日のアウシュビッツ訪問 教皇フランシスコ 2016年7月29日のアウシュビッツ訪問 

アウシュビッツ解放80年:教皇「虐殺の恐怖は忘却も否定も不可能」

教皇フランシスコは、お告げの祈りの集いで、アウシュヴィッツ強制収容所解放80年に言及された。

 教皇フランシスコは、1月26日(日)、バチカンでお告げの祈りを巡礼者と共に唱えられた。

 この集いで教皇は、翌日27日、「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」と共に、アウシュヴィッツ強制収容所解放80年を迎えることに言及。

 あの数年間、何百万人ものユダヤ人や他の信仰を持つ人々が虐殺された恐怖は、忘れることも、否定することもできない、と強調された。

 教皇は迫害されたユダヤ人たちの苦しみを思い、ご自身と交流のあるローマ在住のハンガリーの詩人で、ホロコーストの生存者であるエディス・ブリュックさんの体験に言及された。

 同時に教皇は、殉教者らをはじめ、収容所で犠牲となったキリスト教徒たちを心に留められた。

 反ユダヤ主義と共に、あらゆる形の宗教的差別や迫害を根絶するための協力を皆に願われた教皇は、兄弟愛、ゆるし、平和の論理において、すべての人に開いた心を持つよう若者たちに教え、より友愛と正義に満ちた世界を共に築いていこうとアピールされた。

 また、教皇は、1月の最終日曜日のこの日、「世界ハンセン病デー」が記念されたことを紹介。

 ハンセン病患者のために活動する人々を励ますと共に、回復した人々の社会復帰を助け、疎外から守るよう、支援を呼びかけられた。

 この集いで、教皇はイタリアはもとより世界の様々な地域から訪れた巡礼者たちに挨拶をおくりながら、特に聖年の行事のために訪れたジャーナリストや広報関係者らに「常に希望の語り手であってください」と励ましを述べられた。

26 1月 2025, 21:04