教皇フランシスコと司教協議会の広報責任者・担当者たち 2025年1月27日 バチカン宮殿 教皇フランシスコと司教協議会の広報責任者・担当者たち 2025年1月27日 バチカン宮殿  (Vatican Media)

教皇と司教協議会の広報責任者たちとの集い

教皇フランシスコは、世界各国の司教協議会の広報責任者らとの集いを持たれた。

 教皇フランシスコは、1月27日、世界各国の司教協議会の広報責任者・担当者らとお会いになった。

 教皇とのこの出会いは、25日と26日の両日に催された「広報関係者の聖年」の関連行事として行われた。

 地方教会の広報分野で教会活動とキリスト教的視点を世に伝える役割を負う、司教・司祭・修道者・信徒らを教皇は歓迎され、広報関係者の聖年を機会に、教会の広報に対する姿勢を改めて考えるよう招かれた。

 そして、「多くの失望の中で、どのように希望の種をまくことができるか」、「わたしたちの共同体を脅かす分裂をいかに癒すか」、「わたしたちのコミュニケーションは祈りが伴っているか」などを自らに問うように勧められた。

 「キリスト教的コミュニケーションとは、神の御国が近くにあることを示すこと」、「神の御国は、善の希望を見出し、善の種を蒔く力を通してもたらされる」と教皇は述べた。

 「すべてのキリスト者は、不適切なジャーナリズムが悪にのみスペースを割くことで消し去ろうとする善のストーリーを、見て、語るように召されている」、「悪は存在する。それは隠されてはならない。しかし、それを揺り動かし、そこから問いと答えを生み出さなければならない」と教皇は説き、「皆さんの課題は大きいがゆえに、自分の殻から外に出て、皆と協力し、それぞれの特性を活かしながら、調和的な仕事をする必要がある」と話された。

 この大きな挑戦に立ち向かうためのキーワードとして、教皇は「共に」「網」という2つの言葉を提示。

 「皆が共に力を合わせてこそ、わたしたちが知った素晴らしい物事を伝えることができる」、「ソーシャルなネットワークより先に、漁師の網と、イエスがペトロに人間をとる漁師になるようにと招いた出来事を思い出そう。網をあらゆる場所にかけ、ふさわしい方法で情報を伝えられるように、人々の能力や、知識、協力をその網に入れることで、皆を失望と偽情報の海から救うことができる」と語られた。

 また、教皇は「わたしたちの網は皆のものである。カトリックの広報は、カトリック信者だけのものではない。それは神の御国のしるしをとらえ、耳を傾けることができる、一つの証しに開かれた空間でなくてはならない」とも話された。

 教皇は、関係者らの仕事に感謝を表し、福音の喜びと共に勇気を持って進んで欲しい、と励ましを述べられた。

27 1月 2025, 19:41