「主のゆるしは希望の源」、教皇「いつくしみの宣教者」の聖年に
3月28日(金)から30日(日)にかけて、「いつくしみの宣教者」たちのための聖年の行事が行われた。
「いつくしみの宣教者」とは、「いつくしみの特別聖年」(2015.12.8-2016.11.20)に、人々にイエス・キリストの福音の救いと平和のメッセージをもたらし、特にゆるしの秘跡を通して神の偉大ないつくしみを伝えるために、教皇フランシスコが全世界に派遣した司祭たち。
この2025年の聖年にあたり、「いつくしみの宣教者」として派遣された司祭およそ500人が信者や親族たちとローマを訪れ、各所の巡礼や、国際会議、ミサなどに参加した。
療養中の教皇は「いつくしみの宣教者」らとの出会いを持つことはできなかったが、これらの司祭らにメッセージをおくられた。
その中で教皇は、すべての人を回心へと招き、そのゆるしによって常にわたしたちを新たな者としてくださる、神なる御父の御顔とその無限の愛を証しする彼らの奉仕に感謝を表された。
「回心とゆるしを通して、主はわたしたちの目からすべての涙を拭ってくださる。主の御手をもって、教会は罪びとを抱擁し、その御足に沿って、わたしたちはこの地上の巡礼を歩む」と教皇は述べている。
教皇は、聴罪師の務めにおいて、注意深く傾聴し、人生を改め、主の元に戻ることを望む人々を受け入れ、その歩みに絶えず寄り添うことができるようにと、司祭らに願われた。
「事実、神はご自身のいつくしみによって、わたしたちを内側から変容し、心を変えてくださる。主のゆるしは希望の源である。神が人となられたのは、神が決してわたしたちを見捨てないことを世に示すためである」と強調された教皇は、「いつくしみの宣教者」らを励し、その巡礼の実りを祈られた。
