レオ14世「教会の舟」を聖母の保護に託す、聖マリア大聖堂訪問で
教皇レオ14世は、5月25日(日)、ローマの聖マリア大聖堂を訪問された。
この日、ローマ教区の司教座聖堂であるラテランの聖ヨハネ大聖堂(サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ)で着座のミサをとり行われたレオ14世は、続いて聖マリア大聖堂(サンタ・マリア・マッジョーレ)を正式に訪れた。
これにより、レオ14世は、バチカンの聖ペトロ大聖堂はもとより、聖パウロ大聖堂、聖ヨハネ大聖堂、聖マリア大聖堂の、ローマの4つの教皇直属バジリカへの入堂・着座をすべて完了された。
聖ヨハネ大聖堂から特別車パパモービルで聖マリア大聖堂に到着されたレオ14世は、大聖堂前の広場に詰めかけたローマ市民や巡礼者たちの熱心な歓迎を受けられた。
教皇は、同大聖堂の主席司祭スタニスラウ・リルコ枢機卿と協働主席司祭ロランダス・マクリクカス枢機卿に伴われ、聖年の扉から入堂。迎え出た司祭の差し出す十字架に接吻され、聖水を散水し、聖堂を祝別された。
レオ14世はさっそく同大聖堂に保管される古い聖母子画「サルス・ポプリ・ロマーニ」(「ローマ人の救い」の意)を掲げた礼拝堂に赴かれ、祈祷台にひざまずき、沈黙のうちに祈りを捧げられた。
続いて、教皇は花を両手に抱え祭壇の階段を上がり、献花を行われた。
そして、教皇は、同大聖堂の聖職者らと共に、「教会の舟を、危険を避けながら、平和の港へと導いてください」と聖母に祈った。
また、「ローマの町を守り、ローマを訪れる人々に慰めを、家のない人々に保護を与えてください」と願われた。
この後、教皇は聖堂内に集った信者らと「主の祈り」を唱えられた。
次いで、聖堂内の側廊にある故教皇フランシスコの墓を訪れた教皇は、墓前にたたずみ、祈りの時を持たれた。
聖マリア大聖堂の訪問の最後に、教皇は正面ファサードのロッジアに上がられ、聖堂前に集った信者たちに心からの感謝を述べられた。
教皇は、聖母の取り次ぎを通し、すべての信者と家族に祝福と、教会において唯一の神の家族として共に歩むための助けを、神に祈られた。
