「戦争に苦しむ人々を忘れてはならない」教皇、レジナ・チェリの祈りで
レオ14世は、5月18日(日)、教皇職の開始を祝うミサの後半、レジナ・チェリの祈り(アレルヤの祈り)を信者らと共に歌われた。
教皇は、このミサに参列するためにローマと世界各地から訪れたすべての人々、特に各国の公式使節と、キリスト教の諸教会、および諸宗教の代表に御礼の言葉を述べられた。
また、教皇は、16日から18日までバチカンとローマで行われた「信心会の聖年」の参加者たちに対し、民間の信心業の遺産を生き生きと伝える活動に感謝を表された。
ミサ中、天国から皆を見守る故教皇フランシスコの霊的存在を感じたと述べたレオ14世は、諸聖人との交わりという観点から、前日フランスのシャンベリーで列福されたカミーユ・コスタ・ドゥ・ボーレガード神父(1841-1910)の牧者としての偉大な愛の証しを思い起こされた。
教皇は、信仰と交わりの喜びのうちにも、戦争に苦しむ兄弟姉妹を忘れてはならないと話し、飢餓に直面するガザの子どもたちや、家族、高齢者、無実の若い人々のいのちが絶たれているミャンマー、正当で永続する平和のための和平交渉の実現を待つウクライナに思いを向けられた。
レオ14世は、ローマ司教、普遍の教会の牧者としての奉仕を聖母に託しつつ、「ペトロの舟」から、海の星、よき勧めの母であるマリアを希望のしるしとして見つめよう、と招かれた。
そして、苦しむ人に平和の賜物と支えと慰めがもたらされ、すべての人に復活の主の証し人となる恵みが与えられるよう、聖母の取り継ぎを祈られた。