グジェロッティ枢機卿:東方典礼カトリック教会の貢献に感謝
教皇フランシスコの葬儀の日から数え9日間続く喪の期間、「ノヴェンディアーリ」7日目のミサがバチカンの聖ペトロ大聖堂で捧げられた。
東方教会省前長官クラウディオ・グジェロッティ枢機卿によって、5月2日(金)、とり行われたこのミサには、東方典礼カトリック教会の枢機卿をはじめとする聖職者、修道者、信者らが多数参列した。
グジェロッティ枢機卿は説教で、これらの参列者の存在は、東方典礼カトリック教会の信仰生活の豊かさを証しし、彼らの苦しみを故教皇の永遠の安息のために捧げるもの、と話した。
同時に、東方典礼カトリック教会が、様々な伝統と文化、特にその深い霊性をもって教会の普遍性を豊かにし、正教会の兄弟たちと共に、初期キリスト教時代にさかのぼる歴史と、主イエスが歩まれた風土、さらにはイエスが話された言語までを、大切に伝えてきたことに感謝を述べた。
そして、あらゆる人間的表現の多様性と豊かさを愛することを教えた教皇フランシスコは、このミサで皆が一緒にご自分のために祈る姿を見て喜んでおられるだろう、と語った。
いのちを救い、より良い世界を見るために、聖地であった自らの故郷を多くの人が後にせざるを得ない状況を前に、故教皇が望まれたように、わたしたちもまた、これらの人々を受け入れ、助け、カトリック教会を皆と共に構成している彼らのキリスト教的貢献を守らなければならないと、同枢機卿は呼びかけた。
グジェロッティ枢機卿は、東方教会の霊性の基礎にある、罪人としてのわたしたちの惨めさと神の限りないいつくしみの対比における驚きを指摘しつつ、この神秘の観想から生まれた驚きと感動が躍動する東方典礼の素晴らしさを強調。
新しい教皇を選ぶ日が近づく中、同枢機卿は、新神学者聖シメオン(949-1022)の聖霊を呼び求める祈りをもって、説教を終えた。
