レオ14世、カステルガンドルフォに到着、信者らの歓迎を受ける
教皇レオ14世は、7月6日午後、夏期休暇のために、バチカンからローマ近郊カステルガンドルフォに移られた。
同日正午、バチカンでお告げの祈りの集いを持たれた教皇は、夕方バチカンを車で出発され、午後5時頃、ローマからおよそ25km離れたカステルガンドルフォの町に到着された。
教皇は、地元市民はもとより、近隣の宗教施設の関係者や修道者、またローマや各地から訪れた信者らの熱い歓迎を受けられた。
レオ14世は、教皇離宮(ヴィッレ・ポンティフィーチェ)の庭園に沿った道を歩きながら、沿道の人々に祝福をおくられ、やがて、庭園の一角にあるヴィッラ・バルベリーニの門をくぐられた。
ヴィッラ・バルベリーニ(バルベリーニ邸)は、カステルガンドルフォの教皇離宮の敷地内にある建物の一つで、カステルガンドルフォを初めて教皇の避暑地として利用するようになったウルバーノ8世(マッフェオ・バルベリーニ、在位:1623-1644)の甥、タッデオ・バルベリーニ(1603-1647)によって建てられた。モンシニョーレ・シピオーネ・ヴィスコンティのかつての別荘を増築したもので、現在もヴィスコンティ家の紋章が一部残っている。
一方、教皇離宮の中の中心的建造物であり、カステルガンドルフォの町の広場に面してそびえる教皇宮殿(パラッツォ・ポンティフィーチォ)は、教皇フランシスコの命により、2016年よりバチカン美術館の一部となり、現在は博物館化されている。
こうしたことから、レオ14世はヴィッラ・バルベリーニを夏の滞在先とされる。
レオ14世はヴィッラ・バルベリーニの入り口で、バチカン市国行政長官ラファエッラ・ペトリーニ修道女をはじめ、アルバーノ司教、教皇離宮責任者、カステルガンドルフォ市長らに迎えられた。
教皇はヴィッラ・バルベリーニに入られた後、バルコニーから市民らに手を振られた。
教皇は7月20日までこの地で休暇を過ごされる。7月下旬から8月上旬にかけて、聖年の行事などのためにバチカンに滞在。その後、8月の数日間を再びカステルガンドルフォで過ごされる予定。
