バチカン・聖ペトロ大聖堂 バチカン・聖ペトロ大聖堂 

教皇、バチカンに戻られる「平和推進の努力継続を」

教皇レオ14世は、夏期休暇のために滞在していたカステルガンドルフォから、バチカンに戻られた。

 教皇レオ14世は、7月22日夜、カステルガンドルフォから、バチカンに戻られた。 

 レオ14世は、夏期休暇のため7月6日からローマ近郊カステルガンドルフォの教皇離宮内ヴィッラ・バルベリーニに滞在されていた。

 教皇はローマへ出発される際、離宮周辺で待機していた報道関係者らの質問に答えられた。

 これらの質問のうち、多くは国際情勢とガザの現状に関するものであった。

 苦しみのある場所へ、たとえばガザ地区へ、赴く可能性はあるか、という問いに、教皇は、個人的に訪れたい場所は「たくさんある」が、それは「必ずしも答えを見つけるための方法とは限らない」と述べ、「むしろ、すべての人に対し、武器を手放すと同時に、あらゆる戦争の背後にある武器の取引もやめるよう促す必要がある」と話された。

 教皇は「多くの場合、武器の売買によって、人は単なる価値のない道具にされてしまう。すべての人、キリスト教徒、イスラム教徒、そしてあらゆる宗教に属する人の尊厳について、わたしたちは強調しなくてはならない。わたしたちは皆、神の似姿に創られた、神の子である。わたしたちはこのための努力を続けていきたい」と語られた。

 カステルガンドルフォでの滞在について、教皇は、非常に良かった、また戻るだろうと話し、同地で受けた歓迎に喜びを表わされた。

 教皇は「少し気分転換はできたが、仕事を伴う休暇であった」と語り、日々の情勢を追いながら、何人かの国家元首から電話を受け、会談したことに言及。

 これらの会談を「重要なもの」として振り返りつつ、「教会の声はいまだ大切であることを神に感謝したい。わたしたちはこれからも平和推進の努力を続けていくだろう」と話された。

23 7月 2025, 13:07