爆撃後の教会のファサードの一部 2025年7月17日 パレスチナ、ガザ地区・聖家族教会 爆撃後の教会のファサードの一部 2025年7月17日 パレスチナ、ガザ地区・聖家族教会  (AFP or licensors)

ガザ:レオ14世、即時停戦をアピール「対話・和解・平和を」

パレスチナのガザ地区における唯一のカトリック教会、「聖家族教会」がイスラエル軍から受けた爆撃で、2人が死亡、9人が負傷した。教皇レオ14世は、現地に宛てた電報で、犠牲者らのために祈ると共に、即時停戦を訴えられた。

 パレスチナのガザ地区の唯一のカトリック教会、「聖家族教会」が、現地時間7月17日午前10時、イスラエル軍による爆撃を受けた。

 ガザ市のアル・アハリ病院のものを含む、現地からの情報によれば、この爆撃で、同教会の受付の男性サアド・イッサ・コスタンディ・サラーマさんと、フォミア・イッサ・ラティフ・アイヤードさん(女性)の2人が死亡した。

 負傷者は9人で、その中の数人は重篤な状態であるという。聖家族教会の主任司祭、ガブリエル・ロマネッリ神父も片足に軽傷を負い手当を受けた。

 教皇レオ14世は、バチカンの国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿を通し、現地の関係者に宛てた電報で、聖家族教会への軍事攻撃が死者・負傷者をもたらしたことに大きな悲しみを表された。

 教皇は、主任司祭と小教区の共同体のすべての人々に精神的な寄り添いを約束された。

 犠牲者の魂を愛と憐れみに満ちた全能の神に託しながら、教皇は遺族への神のなぐさめと、負傷者の回復を祈られた。

 そして、教皇は即時停戦を改めて訴えると共に、同地域における対話と和解と恒久平和への心からの希望を表明された。

17 7月 2025, 15:27