レオ14世、「メントレッラの恵みの聖母巡礼聖堂」で平和を祈る
教皇レオ14世のカステルガンドルフォでの今夏2期目の滞在は、8月19日(火)、最終日を迎えた。
同日午前、教皇は、ローマから50kmあまり東方、カプラニカ・プレネスティーナにある、「メントレッラの恵みの聖母巡礼聖堂」に赴かれた。
この巡礼聖堂は、カプラニカ・プレネスティーナの中心部からおよそ10km離れたグァダニョーロ山(標高:1218m)の切り立った崖の上(この地点の標高:1018m)に建てられている。
その歴史は古く、キリスト教初期の殉教者、聖エウスタキオが回心した場所であり、聖ベネディクトや、大聖グレゴリオ(教皇聖グレゴリウス1世)の祈りの場所でもあった。
同巡礼聖堂は教皇たちからも愛され、特に聖ヨハネ・パウロ2世は、枢機卿時代と教皇在位中にここを訪れている。
朝、同聖堂に到着されたレオ14世は、この場所をおよそ170年間にわたり守り続ける、ポーランドの御復活修道会の修道者たちに迎えられた。
同聖堂の責任者、アダム・ジィビゴン神父によれば、レオ14世による巡礼は、「思いがけない、非常に喜ばしい訪問」であった。
聖堂内で、教皇は聖母像の足元にろうそくを灯され、世界の平和のために特別な祈りを捧げられたという。
その後、教皇は修道者たちから同巡礼聖堂の歴史などの説明を受けながら、「聖ベネディクトの洞窟」や、「聖エウスタキオの岩場」などをご覧になった。
また、レオ14世は、同所を巡礼した歴代の教皇たちの思い出や記念の品を保管する「教皇の部屋」を訪れたほか、修道者たちと共に昼食をとられた。
ジィビゴン神父は、レオ14世の訪問は、非常に感動的であると同時に、飾らない親しさと、父としての精神、兄弟愛に満ちたものであったと語った。
レオ14世は午後、カステルガンドルフォに戻られた。
そして、同日夜、カステルガンドルフォでの滞在を終え、バチカン入りされた。
