教皇、バチカンの聖アンナ教会でミサ

教皇レオ14世は、バチカンの小教区教会、聖アンナ教会でミサを捧げられた。

 レオ14世はミサ中の説教で、「教皇レオ14世は、9月21日(日)、バチカンの聖アンナ教会でミサを捧げられた。

 バチカン市国の門の一つ、聖アンナ門に隣接した、聖アンナ教会(サンタンナ・デイ・パラフレニエーリ)は、パラフレニエーリと呼ばれる教皇の厩舎を管理する人々とセディア―リと呼ばれる教皇の儀式に奉仕する人々の信心会によって、1562年頃に建立された教会。1929年より、バチカン市国内の小教区教会となり、聖アウグスチノ修道会に託されてきた。

 教皇は同教会で、主任司祭マリオ・ミラルディ神父、アウグスチノ会の新総長ジョセフ・ファレル神父、また1991 年から 2006年まで主任司祭を務め、現在103歳のジョエレ・スキアヴェッラ神父とお会いになった。

 ミサは、バチカン関係者や、バチカン近隣在住の信者、修道者らが参列し、家族的な雰囲気の中で祝われた。

 どんな召し使いも二人の主人に仕えることはできない」、「あなたがたは、神と富とに仕えることはできない」(参照 ルカ16,13)というイエスの言葉を教皇は引用。

 これは、一時的な選択でも、状況に応じて検討する選択でもない、それは、自分の心をどこに置くのか、誰を真剣に愛しているのか、誰に身をもって仕えるのかをはっきりさせること、と話された。

 主の言葉は、人々を階級的に対立させることなく、すべての人に内的な革命、すなわち心から始まる回心を促す、と教皇は語り、この回心により、わたしたちの手は奪うためではなく、与えるために開かれ、わたしたちの心は最も手頃な取引を見出すためでなく、より良い社会を考えるために開かれるだろう、と説かれた。

 今日、教会は、国の指導者らが富を人に対して悪用する誘惑から解放され、富を人を破壊する武器や、労働者を辱める独占に変えることがないよう祈っている、と教皇は述べた。

 そして、「神に仕える者は富から解放され、富に仕える者はその奴隷となる。正義を求める者は富を共通の善に変え、支配を望む者は共通の善を自らの貪欲の対象に変える」と話された。

 民族全体が暴力や無関心によって押しつぶされ、悲惨な運命に投げ出されている今、このような悲劇を前に、服従的でいることなく、言葉と行いをもって、イエスこそ世の救い主、あらゆる悪からわたしたちを解放してくださる方であると宣言しよう、と呼びかけられた。

教皇レオ14世とジョエレ・スキアヴェッラ神父
教皇レオ14世とジョエレ・スキアヴェッラ神父   (@Vatican Media)
23 9月 2025, 13:45