「ヨーロッパに平和の祈りを」教皇、エストニアの巡礼団に
教皇レオ14世は、10月24日、エストニアの巡礼団とお会いになった。
聖年の巡礼のためにエストニアからローマを訪れたおよそ250人の巡礼者たちは、この朝、バチカン宮殿で、教皇との出会いを持った。
この席で教皇は、当聖年のテーマでもある「希望」をキーワードに挨拶をおくられた。
巡礼者らを歓迎する中で、教皇は特に最近叙階された二人の司祭にお祝いを述べられた。
教皇は、主に仕えるために召し出しに応えた、新司祭たちのその寛大さは、まさにエストニアのキリスト教共同体の希望のしるしであると強調。これにより他の多くの人々が勇気をもって召命に応え、その後に続くことを望まれた。
もう一つの希望のしるしとして、教皇は、昨年タリンの教会が「エストニア使徒座管理区」から「タリン教区」へと格上げされたことに言及。
いにしえのタリンの司教座の消滅からおよそ500年後、使徒座管理区設立から約100年後に迎えたこの教区誕生に、教皇は心からの喜びを表された。
教皇は同教区の信者らに、互いのために、また特に司教のために祈り、主から力をくみ取りながら信仰の共同体として一致し、他の新しい信者たちを惹きつけて欲しい、と期待された。
この巡礼団に参加している、エストニアのルーテル教会のメンバーたちの存在に教皇は触れつつ、先月タリンでとり行われた、福者・殉教者エドゥアルド・プロフィトリヒ大司教の列福式において、ルーテル教会のグループの寛大な協力を得たことに感謝を述べられた。
そして、こうした協力や、巡礼の旅の分かち合いは、ソ連政権下の教会に対する悲劇的な迫害や憎悪のアンチテーゼとして生きた福者プロフィトリヒ大司教自身の証しをまさに反映するものであると述べられた。
今日、ヨーロッパではいまだ戦争の論理が繰り返されている、と話された教皇は、ローマ滞在の間、どうか平和のために熱心に祈って欲しい、と巡礼者らに願われた。
