教皇レオ14世、国際カリタスの理事会メンバーと  2025年11月21日 バチカン宮殿 教皇レオ14世、国際カリタスの理事会メンバーと  2025年11月21日 バチカン宮殿  (@Vatican Media)

教皇:教会の愛の象徴として歩む、国際カリタスに励まし

教皇レオ14世は、国際カリタスの理事会メンバーとお会いになった。

 教皇レオ14世は、11月21日、国際カリタスの理事会メンバーとお会いになった。

 この席で教皇は、国際カリタス総裁・菊地功枢機卿をはじめ、希望をテーマとした聖年にローマに集った関係者らを歓迎。同組織の全教会と世界中の人々へ誠実な奉仕に対して感謝を表された。

 レオ14世は、国際カリタスが設立以来、「キリストは貧しい人々、最も助けを必要とする人々、見捨てられた人々を特別に愛される」(教皇フランシスコ、国際カリタス総会参加者への挨拶 2025.5.11)という教会の宣言を体現してきたことを振り返られた。

 教皇は、ご自身の使徒的勧告『ディレクシ・テ』は、まさにこの神秘について考察していると指摘。キリストから受ける愛は決して私的な宝ではなく、常にわれわれの手に委ねられた使命であり、愛はわたしたちを前進させ、奉仕者とし、自らの目を他者の傷に開かせる、と話された。

 国際カリタスが、長い間、教会の母なる愛の象徴として、ペトロの後継者と共に歩み、すべての人に尊厳をもって奉仕する用意が常にあることを心強く思うと、レオ14世は述べられた。

 国際カリタスの使命は、ご自身が外交団との最初の出会いで唱えた、世界における教会の活動を支える三つの柱とは平和・正義・真理である、というビジョンと共鳴するもの、とレオ14世は強調。

 これらの柱は抽象的な理想ではなく、カリタスの日々の仕事であると教皇は述べ、避難民の家族に寄り添い、貧しい人々の権利を守り、忘れられた人々に耳を傾ける心を提供することを通し、教会の証しはより信頼されるものとなる、と語られた。

 教皇は、こうした精神のもと、国際カリタスが現地教会を支え、信徒の指導者の育成を強化し、多様性に富む組織内の一致を守り続けることを励まされた。

 国際カリタスの仕事を、貧しい人々の母、マリアに託された教皇は、関係者に改めて感謝を述べると共に、神が勇気、忍耐、喜びという恵みをもって皆さんを祝福してくださるようにと祈られた。

21 11月 2025, 18:25