教皇、イスタンブールのアルメニア使徒教会を訪問

教皇レオ14世は、トルコ訪問最終日、イスタンブールのアルメニア使徒教会を訪れ、祈りを共にされた。

 教皇レオ14世のトルコ共和国訪問は、11月30日、最終日を迎えた。

 この朝、教皇はイスタンブール市内のアルメニア使徒教会の主教座聖堂を訪問された。

 入り口で、差し出されたパンを水に浸して食べる伝統のもてなしを受けた教皇は、アルメニア使徒教会・コンスタンティノープル総主教サハク2世と共に、およそ300人の信徒らが集った聖堂内に入られた。

 教皇は聖堂内で行われた祈りに参加された。

 レオ14世はこの集いにおける言葉で、イスタンブールのアルメニア使徒教会の共同体の温かい歓迎に感謝を表明。同時に、今年9月ローマ郊外カステルガンドルフォで会見した、アルメニア使徒教会における全アルメニアの最高総主教・カトリコス、ガレキン2世に対する挨拶を託された。

 教皇は、何世紀にもわたり、時には悲劇的な状況の中で、アルメニアの人々が示してきた勇気あるキリスト教的証しを神に感謝された。

 また、教皇はアルメニア使徒教会とカトリック教会を結ぶ兄弟的な絆の強まりにも心から主に感謝を捧げながら、第二バチカン公会議から間もない1967年5月、カトリコス・ホレン1世のローマ訪問以来始まった、両教会の交流の歴史を振り返った。

 レオ14世は、このトルコ訪問が、第一ニケア公会議1700周年を記念するものであることに改めて言及しつつ、ニケア信条というこの共通の使徒的信仰から、ローマ教会と古東方教会との間に初期に存在した一致を取り戻すための力を引き出さなければならない、と話された。

 この一致への歩みを見守る、多くの証人・聖人たちの存在に触れながら、教皇は特に12世紀のアルメニア使徒教会の偉大なカトリコス、また詩人である、ネルセス4世シュノルハリの教会間の和解のための努力を思い起こし、完全なる一致への歩みに聖ネルセスの支えを祈られた。

30 11月 2025, 22:45