教皇、イスタンブールでエキュメニカル総主教と祈り
教皇レオ14世は、トルコ滞在3日目、11月29日午後、イスタンブール旧市街の聖ゲオルギオス大聖堂に赴かれた。
聖ゲオルギオス大聖堂は、正教会のコンスタンティノープル総主教庁に隣接する聖堂で、コンスタンティノープル総主教(エキュメニカル総主教)の座が置かれている。
同大聖堂でバルトロメオス1世総主教に迎えられた教皇は、コンスタンティノープル総主教庁の保護者・聖アンデレの祭日を前に、共に祈り、三位一体の神を賛美した。
教皇は挨拶の中で、総主教の温かいもてなしに感謝し、この夕べの祈りを分かち合った聖シノドのメンバー、そして聖職者や信徒らにお礼を述べられた。
レオ14世は、「この聖堂に入った時、先代の教皇たち、パウロ6世、ヨハネ・パウロ2世、ベネディクト16世、そしてフランシスコの足跡をたどっていることを自覚し、大きな感動を覚えた」と述べられた。
また、レオ14世は、バルトロメオス総主教が、これらの先任の教皇らと直接交流し、信仰の分かち合いと、教会と世界が直面する課題に対する共通のビジョンのもと、誠実な兄弟的友情を育んでこられたことを思い起こした。
教皇レオ14世は自身の着座式にバルトロメオス総主教が臨席されたことに感謝され、今回の出会いが友情の絆をいっそう強めることを願った。
14世はこのトルコ訪問で、信仰の兄弟姉妹たちと共に、第一ニカイア公会議1700周年を記念し、驚くべき恵みの時を経験したと語り、わたしたちは、すべての弟子たちが一つになるようにとのイエスの祈り(参照 ヨハネ17,21)に促され、すべてのキリスト者の完全な一致を取り戻すために、神の助けのもとに取り組んでいる、と語られた。
今晩、エキュメニカル総主教府の保護者、使徒聖アンデレを祝う準備をしながら、「聖なる教会の安定とすべての人の一致のために」助祭が捧げた祈りは、明日の聖体礼儀でも響くだろう、と教皇は述べつつ、神が憐れみをもって、この祈りを聞き入れてくださるように、と祈願された。
教皇レオ14世は、バルトロメオス総主教と共に、人々に祝福をおくられた。
この後、教皇はコンスタンティノープル総主教庁にバルトロメオス総主教を表敬訪問され、共同宣言への署名を行われた。
