「平和を追求し、育てよう」教皇、オスティアの教会でミサ
教皇レオ14世は、2月15日(日)午後、ローマ教区の小教区訪問のためオスティア・リドの平和の元后聖マリア教会(サンタ・マリア・レジーナ・デッラ・パーチェ)を訪れ、信者たちと共にミサを捧げられた。
レオ14世が初めての小教区訪問先に選ばれたオスティアは、聖アウグスティヌスの母、聖モニカが帰天した地であり、聖モニカが葬られた場所の上に建つ、聖アウレア教会(※その後、聖モニカの墓はローマの聖アウグスチノ教会に移された)と共にアウグスチノ会の共同体もあることから、アウグスチノ会士であるレオ14世にとって特に親しい場所である。
平和の元后聖マリア教会前の広場や小教区ホール等で、青少年や、高齢者と病者、司牧評議会メンバーらとの出会いを持たれた後、教皇は聖堂でミサを司式された。
ミサの説教で教皇は、この日の福音朗読箇所から、「あなたがたも聞いているとおり、昔の人は『殺すな。人を殺した者は裁きを受ける』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。兄弟に『ばか』という者は、最高法院に引き渡され、『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる」(マタイ5,21-22)という、イエスの言葉を引用。
わたしたちが他者を裁いたり、軽蔑するようなことがある時、この世で見ている悪の根源は、まさにそこに、冷たく頑なで憐れみに欠けた心にあることを思い出すように、と諭された。
そして、教皇はオスティアにも残念ながら見られる暴力が、薬物の使用などを背景に、青少年の間にも蔓延し、犯罪組織の活動が人々を犯罪に巻き込みながら搾取し、違法かつ不道徳な方法で不当に利益を追求している構図を注視。
このような現象に対し、小教区の共同体が、他の善意の人々や団体と一緒に、寛大と勇気をもって、地域や家庭に福音の種を蒔き続けることを願われた。
そして、横暴と不正義の文化を前に諦めることなく、むしろ、言葉の武装を解くことから始め、特に青少年の教育にエネルギーとリソースを注ぎ、尊重と調和を広めるようにと招かれた。
第一次世界大戦の最中、当時の教皇ベネディクト15世が、平和の元后聖マリアに捧げたこの小教区の設立を望まれたことを思い起こしたレオ14世は、それから多くの時を経た今日も、未だ深い雲が世界を覆い、強者の優位を讃え、横暴を促し、手段を選ばない勝利への誘惑を醸成し、苦しむ人や無防備な人の叫びに耳を貸さない、福音に反する論理が広まろうとしている、と指摘。
こうした風潮に、武装を解かせる柔和の力をもって対抗し、粘り強さと謙遜のもとに平和を追求しながら、それを受け入れ、恵みとして育てていこう、と呼びかけられた。
