小教区訪問:レオ14世、イエスの聖心教会でミサ

教皇レオ14世は、ローマ教区の小教区訪問として、カストロ・プレトリオ地区のイエスの聖心(サクロ・クオーレ・ディ・ジェズ)教会を訪れ、ミサを捧げられた。

 教皇レオ14世は、2月22日(日)午前ローマ教区の小教区訪問として、カストロ・プレトリオ地区のイエスの聖心(サクロ・クオーレ・ディ・ジェズ)教会を訪れた。

 カストロ・プレトリオ地区は、ローマの中心街において、特にローマ・テルミニ駅、レプッブリカ広場、国立図書館にかけた周辺をいう。

 19世紀半ばまで、古代ローマのディオクレティアヌス浴場の遺跡や、後世の様々なヴィラの庭園が広がっていた緑豊かなこの地区に、大きな変化をもたらすことになったのは、1862年のローマ鉄道中央駅の建設であった。

 駅の誕生と共に人の往来が増え、新しい発展を見せ始めたこの一帯に、教皇ピオ9世は教会の創立を望んだが、その建設はなかなか進まなかった。

 後継の教皇、レオ13世は、1880年、この教会の建設計画を、サレジオ修道会の創立者、聖ヨハネ・ボスコ(ドン・ボスコ 1815-1888)に託した。

 晩年のドン・ボスコは、教皇の望みを使命として受け止め、大きな犠牲を払いつつ、この計画の実現に尽力し、1887年、イエスの聖心に捧げた教会が献堂された。

 同教会はその当時から今日まで、サレジオ会に託されてきた。教会に隣接した建物には、現在、同会の本部が置かれている。

 この朝、教皇レオ14世が訪れたイエスの聖心教会の大きな特徴の一つは、広大なローマ・テルミニ駅と、マルサラ通りを隔て向かい合って建つ、その非常に近接した位置にある。

 同小教区の助任司祭、フランチェスコ・マルコッチョ神父は、テルミニ駅を中心とするこの地区について、近年増加した宿泊施設が、旅行者たちを惹きつける一方で、若い家族らを追いやり、また、駅を利用する多くの人々の流れが、その陰で生きる「目に見えない人々」「疎外された人々」の存在を覆い隠している、とバチカンのメディアに話した。

 同神父は、こうした中で、人々の連帯の絆が、疎外された人々を「友人」に変え、目に見える「調和」を生みだしているという、希望を感じさせる現実についても語った。

 イエスの聖心教会を訪問された教皇レオ14世は、まず、教会に隣接する施設の中庭で、小教区の人々や、サレジアン・ファミリー関係者たちからの歓迎を受けられた。

 続いて、教皇はマルサラ通りを歩いて、教会への入堂を行われた。

 聖堂内で行われたミサの説教で教皇は、レオ13世が聖ヨハネ・ボスコにこの教会の建設を依頼した時、駅に隣接し、人々が交差するこの場所の中心性、時と共に増すであろうその重要性を直感していた、と指摘。

 今日、多くの大学生、通勤者、仕事を探す移民、施設に居場所を見つけた若い難民たちなど、この地区を行き交う人々が、サレジオ会の取り組みにより、出会いや統合の機会を得ていることを教皇は喜ばれた。

 気楽に出発・到着する人々と、住む場所さえない人々、多くの善の可能性と蔓延する暴力、正直に働きたいという意志と、麻薬や売春の違法な取引など、今日の矛盾に間近に触れるこの地区で、同小教区が福音のパン種、寄り添いと愛のしるしとなることを願いつつ、教皇は小教区のすべての人々とサレジオ会員を扶助者聖母の保護に託して祈られた。

23 2月 2026, 16:03