教皇:主に栄光、兄弟になぐさめもたらす「香」のように

教皇レオ14世は、聖アウグスティヌスゆかりの地、アルジェリアのアンナバ、かつてのヒッポで、ミサを捧げられた。

 教皇レオ14世は、アルジェリア訪問2日目、4月14日、聖アウグスティヌスゆかりの地で、かつてヒッポ、またヒッポ・レギウスとも呼ばれた、アンナバを訪れた。

 この日、教皇はアンナバの遺跡地区の一角で献花とオリーブの苗の植樹を行った後、「ラッラ・ボーナ」の丘に上がられた。

 丘の頂上には、1881年から1907年にかけてムーア様式とビザンティン様式を取り入れて建設された、聖アウグスティヌス聖堂がそびえている。

 この聖堂は、カトリック信者はもとより、イスラム教やユダヤ教の人々をも含め、毎年およそ1万8千人が訪れる、まさに出会いの場所となっている。

 そして、この聖堂を取り巻くように、アウグスチノ会の修道院、聖アウグスティヌスの著作と関連書物を収蔵する聖モニカの名を冠した図書館、そして貧しき人の小さな姉妹会が運営する高齢者施設が、一つの島を形作っている。

  聖堂が建つ丘に上がられた教皇は、まず修道女らが運営する高齢者施設を訪問。続いて、アウグスチノ会修道院で会員たちと昼食を共にされた。

 午後から、聖堂内でミサがとり行われた。

 教皇はこのミサをアルジェリアはもとより北アフリカ諸国から参加した司教たちと共同司式された。

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  説教の中で教皇は、アルジェリアの信者たちに、この地においてキリストの愛の謙遜で忠実な証しであり続けるようにと願われた。

 ささやかな行い、誠実な人間関係、日々の対話の積み重ねを通して福音を証しすることを通し、それぞれが置かれた場所で、味わいと光をもたらすようにと招かれた。

 アルジェリアのキリスト教徒たちの存在を「香」にたとえた教皇は、熱く燃える香の粒がかおりを解き放つのは、主に栄光をもたらし、多くの兄弟姉妹に喜びとなぐさめをもたらすため、と指摘。

 この香は小さく貴重で、それ自体が関心の中心にはならなくても、わたしたちの心を神に向けさせ、今日の困難な時代に忍耐強くあるように、互いに励まし合うことを助けてくれる、と語られた。

 教皇は、アルジェリアの歴史は、寛大な受容と試練における粘り強さからなる歴史である、と強調。ここで殉教者たちは祈りを捧げ、ここで聖アウグスティヌスは信徒たちを愛し、情熱をもって真理を追求し、燃える信仰をもってキリストに仕えた、と振り返った。

 「皆さんはこの伝統の継承者です」と述べつつ、兄弟愛のうちに、天から生まれた者の自由を証しし、それを世の救いの希望として示すようにと、教皇は励まされた。

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 このミサは、翌日アルジェリアからの出発を控えたレオ14世にとって、今回の同国訪問における、実質的な最終行事となった。

 ミサの終りにあたり、教皇はアルジェリア訪問中に受けた人々の手厚いもてなしに心からの感謝を述べられた。

 レオ14世は、「わたしはこの訪問を、一人のアウグスチノ会員の教皇を介して神が全教会に贈られた、特別な摂理の賜物だと思っています」と話された。

 そして、教皇は、「神は愛であり、すべての人の御父です」と説きながら、「謙遜をもって神に立ち返りましょう。ネガティブな連鎖のような今日の世界情勢は、つまるところは、わたしたちの高慢から来ていると認めましょう」と呼びかけられた。

15 4月 2026, 09:18