教皇:対立と無理解に満ちた世界で、出会いと相互理解を求めよう

教皇レオ14世は、アルジェリアの各界代表および同国駐在外交団と会見された。

 教皇レオ14世は、4月13日、訪問先のアルジェリアで、各界代表および同国駐在外交団と会見された。

 アルジェリア滞在初日、教皇は首都アルジェの殉教者記念碑(マカーム・エシャヒッド)で献花を行い、続いて、大統領官邸にアブデルマジド・テブン大統領を表敬訪問された。

 この後、教皇は同市内のコンベンション・センターでアルジェリアの各界代表・駐在外交団と会見された。

 教皇はスピーチでアルジェリアからの招待に感謝を表し、アウグスチノ会の任務のために2001年と2013年に同国のアンナバを訪れた後、今度は教皇として再訪が可能になったと、神の深淵な計画に思いをはせられた。

 レオ14世は「平和の巡礼者」として、高貴なアルジェリアの人々との出会いを心待ちにしてこの国を訪れた、と語った。

 また、「わたしたちは兄弟姉妹です。なぜなら、天においでになる御父は同じだからです」と述べた教皇は、アルジェリアの人々の深い宗教心こそが出会いと和解の文化の秘訣であると話された。

 対立と無理解に満ちた世界において、出会いと相互理解を求めよう、と教皇は招きながら、わたしたち皆が一つの家族であるという単純な認識こそが、多くの閉ざされた扉を開く鍵となる、と語られた。

 教皇は、アルジェリアの謙虚で正義感あふれる人たちが、日々の生活に深く根ざした連帯ともてなしの精神、共同体意識に支えられ、あらゆる試練にも屈せず生き抜いてきたその歴史を振り返り、彼らこそが強い人々であり、未来を担う人々である、と述べられた。

 レオ14世は、アラブ人やベルベル人の共同体に深く根付いたもてなしの精神や施し(サダカ)の価値に触れる中で、「サダカ」という言葉は本来、正義を意味するものであり、自分の持っているもの独占せずに分かち合うことは、まさに正義の問題であると指摘。

 富を蓄えながらも他者に無関心な者は不正な者であり、慈悲の心の欠けた宗教と連帯のない社会生活は神の御目に恥ずべきことである、と話された。

 無理解や対立を広げることなく、一人ひとりの尊厳を尊重し、他者の苦しみを感じ取ることで、皆さんは新たな歴史の潮流の主役となることができる、と教皇は話し、国際法の侵害や新植民地主義の誘惑に絶えず直面する今日、それを急務の課題として示された。

 教皇はまた、国の真の強さは、国民一人ひとりの共通善の実現における協力によって生まれると述べ、権力者は支配するのではなく、国民に奉仕し、その発展に貢献すべき、と話した。

 地中海とサハラ砂漠を併せ持つアルジェリアは、地理的にも精神的にも極めて重要な交差点であると教皇は指摘。世紀にわたり人々と文化がその往来を通して豊かにされてきた場所である海と砂漠が、希望の墓場になることがないように、平和のオアシスを広げ、絶望の根源を取り除き、他者の不幸から利益を得る者たちと闘おう、と励まされた。

 教皇は、アルジェリアの社会もまた、世界の他の場所と同様に、宗教的感情と現代生活との間に緊張を抱え、原理主義と世俗化という相反する力が顕在化していることに言及。

 批判精神と自由な思考、傾聴、対話、他者を脅威ではなく旅の仲間として認識する信頼関係に向けた教育が必要とされていると述べられた。

 レオ14世は、過去の傷をいやし、古くからの対立関係を和解させるための努力を呼びかけながら、アルジェリアとその国民に、神の豊かな祝福を祈られた。

13 4月 2026, 17:58