教皇「神はすべての国に平和を望まれる」アルジェの殉教者記念碑で
4月13日、アルジェリアに到着された教皇レオ14世は、最初に首都アルジェ市内の殉教者記念碑を訪問された。
アルジェの殉教者記念碑(マカーム・エシャヒッド)は、1982年のアルジェリア独立20周年を記念するために建造された。高さ92メートルのコンクリート製のモニュメントは、3枚のヤシの葉を表現し、その下に燃える永遠の火を通して、フランスからの独立戦争の犠牲者を追悼している。
雨の中、教皇レオ14世はモニュメントの階段を上がり、花輪を捧げて黙祷された。
続いて、レオ14世は記念碑前に集ったアルジェリアの人々に挨拶をおくられた。
レオ14世はこの中で、これまでアウグスチノ会員としてアルジェリアを二度にわたり訪れたことを振り返り、このたび教皇として同国を訪問する機会を得たことを神に感謝された。
また、教皇は兄弟としてアルジェリアの人々と再び出会い、親愛のうちに心の交流ができることを喜ばれた。
これまでアルジェリアの人々からのもてなしや兄弟愛を幾度も体験したと回顧する教皇は、同国の人々の心にとって、友情や、信頼、連帯は単なる言葉ではなく、共に生きることにおいて温かさと絆をもたらす大切な価値観である、と話された。
アルジェリアは聖アウグスティヌスの時代はもとより、それ以前にさかのぼる長い歴史と豊かな伝統を持つ偉大な国であると教皇は述べつつ、その歴史は暴力の時代をも含む、苦しみを伴うものであったが、まさに人々の高貴な精神をもって、勇気と誠実さのもとにそれを乗り越えることができた、と語られた。
そして教皇は、この記念碑の前に立つことは、この歴史と、この国の独立・尊厳・主権のために戦った人々の魂に敬意を表すことである、と述べられた。
神はすべての国に平和を望んでおられる、と教皇は強調。それは単に紛争がない状態ではなく、正義と尊厳の表現としての平和である、と話された。
和解した精神で未来に立ち向かうことを可能とするこの平和は、ゆるしを通してのみ実現し、自由のための真の闘いは、人々の心に平和がようやく訪れた時に初めて、決定的に勝利すると教皇は語り、ゆるすことがいかに難しくとも、世界に紛争が増え続ける中、恨みを世代から世代へと重ね続けることはできない、と述べられた。
未来は平和を愛する人々のものであり、正義は必ず不正に打ち勝ち、暴力が最終的な勝利を収めることは決してないない、と教皇は述べた。
様々な文化と宗教が交差するこの地では、相互尊重こそが共存の道、と言われる教皇は、アルジェリアが、深く根付いた伝統と若者たちの希望と共に、国際社会と地中海沿岸地域の安定と対話に貢献し続けることを願われた。
