教皇、病状改善の中、穏やかに夜を過ごす
VATICAN NEWS
呼吸器感染症でローマのジェメッリ総合病院に入院中の教皇フランシスコの、3月11日(火)朝の様子について、バチカン広報局は次のように伝えた。
「夜は穏やかに経過した。教皇は午前8時頃、目を覚まされた。」
さらに同日昼頃、バチカン広報局は報道関係者に向け、以下のように発表した。
「今朝、教皇は処方された薬物療法、呼吸療法、積極的運動療法を続けられた。
午前も、パウロ6世ホールで行われた、カプチン会士ロベルト・神父の指導による黙想会にビデオを通して参加された。
この後、教皇は病室に隣接した礼拝堂で祈られた。
今晩は、医学的見解は発表されない予定であるが、バチカン広報局はいつものように報道関係者に向け何らかの情報を提供する。」
教皇はお元気で朗らかでおられるという。医師団は今後の見通しを明らかにしたものの、複雑な臨床像をまだ考慮する必要がある。
**********
前日3月10日(月)夜の声明で、医師団は教皇の病状の改善が確かなものになったことを明らかにし、今しばらく病院での薬物治療が必要との見通しを次のように述べている。
「教皇の病状は安定を維持している。
ここ数日に見られた改善は、血液検査と臨床所見、そして薬物療法に対する良好な反応によって、さらに強固なものとなった。
これらの理由から、医師団は、今日、見通しを明らかにすることを決定した。
しかしながら、臨床像の複雑さと入院時に示された重要な感染像を考慮し、さらに数日間、病院で薬物療法を継続する必要がある。
今朝、教皇はパウロ6世ホールからの中継により、黙想会を見守ることができた。その後、聖体を拝領し、個室病室に隣接する礼拝堂で祈りの時間を持たれた。
午後には、再びビデオ中継を通して黙想会に参加された。日中、教皇は祈りと休息を交互にしながら過ごされた。」
