枢機卿団、教会の役割や世界との関係を議論
バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長は、5月3日(土)に開かれた枢機卿団による第9回目の全体会議について、報道関係者に向けたブリーフィングで次のように伝えた。
第9回全体会議は、午前9時、共同の祈りをもって始まった。
同会議には、177人の枢機卿が出席、そのうち有権枢機卿は127人であった。
会議中26人が発言し、特に教会と司牧をめぐり様々なテーマに言及した。そこでは、教会の二つの務めとして、内部の交わりを生き、証しするという役割と、世界に兄弟愛を推進するという役割が考察された。
また、教皇フランシスコの教えと、その在位中に開始されたプロセスを感謝をもって思い起こし、それらを継続し守る責任が強調された。
この他、次のようなテーマが挙がった。
-地方教会間の協力と連帯
-教皇との関係における教皇庁組織の役割
-教会と教皇の平和への奉仕
-変化と希望をもたらす手段としての教育の価値
-聖年をめぐる考察 など
次教皇をめぐり、預言的精神と、「自己閉鎖に陥らず外に出て、希望を失った世界に光をもたらす教会」を指導する能力が期待された。
シノドス性と協働性など、ここ数日すでに向き合ったテーマも再び取り上げられた。
世界と、世界が教会に寄せる関心に目が向けられ、教会が自己に閉じこもり、世界の中で、世界と共に生きないならば、意味を失う危険があるという認識が見られた。
エキュメニカル対話と宣教についても大切な言及があった。
5日(月)には、午前に9時から12時半までのセッションと、午後に17時から19時までのセッションが行われることが通達された。6日(火)には、午前のセッションしか予定されていないが、必要ならば午後にも行われる。
最後に、枢機卿団主席より、5月中、毎週土曜日21時、聖ペトロ大聖堂でロザリオの祈りがとり行われることが告げられた。
ブルーニ広報局長によれば、5月7日から始まるコンクラーベに参加を予定している133人の有権枢機卿のうち、現段階で131人がすでにローマにいる。
4日(日)には、枢機卿団の会議は開かれず、枢機卿たちは希望するならば、ローマにある各自の名義教会でミサを捧げることができる。
サンタ・マルタ館のコンクラーベに備えた改装は最終段階にあり、5月5日(月)に完成する見込み。
すべての関係者は、サンタ・マルタ館およびサンタ・マルタ旧館に迎えられる。同所への入館・滞在は、6日(火)夜から、「ローマ教皇選挙のためのミサ」開始前、7日(水)朝まで許可される。
