教皇「世界に神の愛の福音とキリストによる和解の恵みを」
教皇レオ14世は、5月22日、教皇庁宣教事業の総会参加者とお会いになった。
教皇庁宣教事業は、すべての信者の宣教精神を呼び覚まし、まだ「若い」教会共同体を、祈りと慈愛の業をもって支援することを主な目的としている。
教皇庁宣教事業の中には、宣教地域における司牧計画や、カテキスタの育成、新しい教会の建築、保健衛生、教育などを支援する「教皇庁信仰弘布事業」、子どもたちへの不可欠な援助と保護、キリスト教的育成を支援する「教皇庁児童宣教事業」、司祭および修道者に宣教者としての召命を育てる「教皇庁使徒聖ペトロ事業」、教会の宣教事業のために司祭・修道者・すべての信者を育成する「教皇庁宣教者連合」の4つの組織がある。
教皇庁宣教事業は、このたび年次総会を開催していた。
レオ14世は総会参加者への挨拶で、教皇庁宣教事業が提供する教会の福音宣教に不可欠な奉仕に感謝を表明。ペルーでの長年にわたる司牧経験を持つ教皇ご自身も、同事業の貴重な奉仕について証しすることができると述べられた。
人々の間に使徒的熱意を育てることは、第二バチカン公会議が見通した教会の刷新のための本質的な面であり続けると同時に、まさに今、急務とされることである、と教皇は指摘。
戦争や、暴力、不正義に傷ついた今日の世界は、神の愛の福音のメッセージに耳を傾け、キリストによる和解の恵みの力を知る必要がある、と話された。
そして、その意味で、教会自身も、そのすべての成員において、世界に向かって腕を広げ、神の御言葉を告げ、人類の調和のパン種となるように召されている、と強調された。
レオ14世は、「希望の巡礼者」となるべく招くこの聖年にあたり、故教皇フランシスコが今年の世界宣教の日のために選ばれたテーマのように、皆が「諸民族の中で生きる希望の宣教者」となれるようにと願われた。
