検索

教皇「マリアと共に歩もう」聖母月最終日、バチカンでロザリオの祈り

聖母月の5月末日、教皇レオ14世は、バチカンで行われたロザリオの祈りの参加者に言葉をおくられた。

 カトリック教会の伝統において聖母に捧げられた5月、その最終日にバチカン庭園でロザリオの祈りの集いが行われた。

 31日(土)夕刻から始まったこの集いには、聖職者、修道者、信者ら、およそ2千人が参加。バチカンの大聖堂の背後にあるサント・ステファノ・デッリ・アビッシーニ教会から、丘の上のルルドの聖母に捧げられた洞窟まで、ろうそくを掲げ行列を行いながら、ロザリオの祈りの「喜びの神秘」を黙想した。

 教皇レオ14世は、ロザリオの祈りの終了後、ルルドの洞窟を模した礼拝堂前に集った参加者らのもとを訪れ、小さな講話を行われた。

 その中で教皇は、この日行われたろうそく行列やロザリオの祈りに見られる、賛美や、歩み、希望、また特に皆で祈り表す信仰といった要素を、現在開催中の聖年のそれと重ねられた。

 そして、たとえばロザリオの祈りの「喜びの神秘」では、最初の受胎告知の出来事がナザレのマリアの家を、次のマリアのエリザベト訪問の出来事がザカリアの家を観想させるように、ロザリオの祈りの黙想の一つひとつが、イエスの生涯の多くの場所を訪ねさせる巡礼としての側面を持っていると教皇は指摘。

 同時に、神の御言葉によってリズムを刻みながら、歩き、立ち止まり、再び出発する、ロザリオの祈りとろうそく行列のその歩みは、約束の地を目指す、荒れ野の中のイスラエルの民を思わせるもの、と話された。

 こうしたことから、教皇は「わたしたちの人生を、マリアと共に、イエスに従う一つの歩みとしよう。そして『生活と舌、心と唇、声と行い』(聖アウグスティヌス、講話256, 1)を調和させながら、主を毎日讃えることができるように祈ろう」と皆を招いた。

 最後に、参加者に挨拶を述べると同時に、バチカンのマーテル・エクレジエ修道院で普遍の教会のために祈りを通して奉仕するベネディクト会の修道女たちに感謝を表された教皇は、すべての人々とその家族に祝福をおくられた。

31 5月 2025, 23:08