「スポーツは平和構築の道」教皇、お告げの祈りで
教皇レオ14世は、6月15日(日)、バチカンの聖ペトロ広場でお告げの祈りを唱えられた。
教会暦で「三位一体」の祭日を記念した同日午前、教皇は「スポーツのための聖年」の参加者と共にバチカンの大聖堂でミサを捧げられた後、広場に出られた。
教皇は、特別車パパモービルで広場をめぐりながら、数万人の巡礼者に歓迎の意を示された。
続いて、教皇は大聖堂の前から、お告げの祈りに先立つ言葉を述べられた。
ここ2日間開催された「スポーツのための聖年」にあたり、教皇はあらゆる年齢・出身のスポーツ選手やスポーツ愛好家に挨拶をおくられた。
教皇は、常に無償の精神と、気高い意味においての「楽しむ」精神をもって、競技レベルをも含めた、スポーツ活動を体験することを勧められ、競技や健全な娯楽の中で人は創造主に似ることができると話された。
また、スポーツとは平和構築の道の一つであると述べた教皇は、なぜならスポーツは尊重と誠実さの学舎であり、出会いと兄弟愛の文化を育てる場だからである、と説明。あらゆる形の暴力と横暴に反対しながら、こうした姿勢を持ってスポーツに励むよう願われた。
世界に広がる武力紛争に触れた教皇は、停戦期間にも関わらず、社会基盤に被害を与えながら戦闘の続くミャンマーの状況を憂慮。受容的な対話の道こそが、平和と安定に向けた解決に導く唯一の方法であると、当事者らに呼びかけられた。
教皇は、ナイジェリアのベヌエ州イェレワタで6月13日から14日の夜にかけて、およそ200人もが虐殺される残忍な事件があり、犠牲者の大半は地元のカトリックの宣教共同体の支援を受ける国内避難民であったと報告。同国、特に暴力の続くベヌエ州に、安全と正義と平和を祈られた。
同様に、教皇は2年以上も暴力に苦しむスーダンに言及。同国で爆撃の犠牲となった小教区の主任司祭、ルーク・ジュム神父をはじめ、すべての犠牲者のために祈り、平和と対話をアピールされた。
最後に教皇は、中東とウクライナ、そして全世界に平和を祈り続けよう、と皆を招かれた。