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教皇、司祭らに「一致のための、聖化と和解の務め」を励ます

「イエスのみ心」の祭日、教皇レオ14世はバチカンでミサを捧げられ、その中で司祭叙階式をとり行われた。

 教会暦で、「イエスのみ心」の祭日を記念した、6月27日、教皇レオ14世はバチカンの聖ペトロ大聖堂でミサを捧げられた。

 この中で教皇は、世界各国の助祭たち32名を司祭に叙階された。

 「世界司祭の聖化のための祈願日」でもあるこの日、大聖堂内には「司祭の聖年」に参加し、このミサを共に祝った大勢の司祭たちの白い祭服が広がった。

 教皇はミサの説教で、司祭職とは、キリストの体である教会の一致のための、聖化と和解の務めである(参照 教会憲章 7)と強調。

 それゆえに第二バチカン公会議は、誰も疎外感を感じることがないように、多様性を調和させながら、「すべての人を愛(カリタス)における一致に導く」(参照 司祭の役務と生活に関する教令 9)あらゆる努力を惜しまぬように司祭たちに求めている、と話された。

 また、同公会議は、司祭たちに司教および司祭団との一致を促している、と述べた教皇は、実際、わたしたち司祭、司教の間で一致すればするほど、他の人々を良い羊飼いの群れに導くことができるようになる、と語られた。

 レオ14世は、聖アウグスティヌスが自身の司祭叙階記念の説教の中で述べた、「皆さんのためにわたしは司教であり、皆さんと共にわたしはキリスト者です」という言葉を改めて提示。

 ご自分の教皇職開始のミサの中での「和解した世界のパン種となる、一致と交わりのしるしとしての、一つに結ばれた教会」という大きな願望を繰り返し表明しつつ、「キリストのみ心からほとばしる愛によって、和解し、一致し、変容され、信仰に固く留まり、愛においてすべての人に開きながら、謙遜と決意をもって共に歩んでいこう」と司祭らに呼びかけられた。

 さらに、教皇は説教の中で、間もなく叙階される新司祭たちに向け、「神と兄弟たちを愛し、寛大であり、秘跡を祝うことや祈り、特に礼拝と司祭の役務において熱心で、羊の群れに寄り添い、自身のエネルギーと時間をすべての人に、惜しまず、差別なく、捧げるように」と励まされた。

 教皇は、教会の長い歴史に刻まれた、多くの聖なる司祭たちの存在を指摘。神父、殉教者、使徒、宣教者、慈愛の人など、これらの聖人たちの生涯に関心を持ち、その愛徳を手本とし、彼らの情熱に励まされ、彼らにしばしば祈り、取り次ぎを願うようにと勧められた。

 教皇は、司祭たちが毎日よりいっそう自分の心を永遠の牧者であるキリストのみ心に近づけることができるように、すべての司祭たちを、司祭たちの母、希望の母であるおとめマリアに託して祈られた。

 説教に続き、教皇は司祭叙階式をとり行われた。

 これを通し教皇は、ヨーロッパ(イタリア、ウクライナ、ルーマニア、他)アジア(韓国、スリランカ、インド、ベトナム、他)、アフリカ(ナイジェリア、中央アフリカ、カメルーン、アンゴラ、他)アメリカ(メキシコ、ブラジル、他)オセアニア(オーストラリア、他)の五大陸を出身とする32名を司祭に叙階された。

27 6月 2025, 14:00