レオ14世、中東のキリスト教徒に連帯を表明
教皇レオ14世は、先日シリアのギリシャ正教会で起きた爆破テロの犠牲者ために祈り、中東のキリスト教徒にご自身と全教会の連帯を示された。
教皇レオ14世は、6月25日(水)の一般謁見の席で、先日22日シリアの首都ダマスカスのギリシャ正教会で起きた爆破テロに言及された。
攻撃の対象となったマール・エリアス教会では、事件当時、約300人がミサに参加しており、爆発により少なくとも30人が亡くなり、負傷者はおよそ60人に及んだ。
このテロ攻撃を「卑劣」なものと非難された教皇は、犠牲者を神の憐れみに託すと共に、遺族と負傷者のために祈られた。
教皇は「中東のキリスト教徒の皆さんにお伝えしたい。わたしは皆さんのそばにいます。全教会は皆さんに寄り添っています」と連帯を表明された。
この悲劇的な出来事は、長年、紛争と不安定な状況が続いた後に、今なお残るシリアの深刻な脆弱さを思わせるもの、と教皇は述べ、同国に対し国際社会が関心を持ち続け、平和と和解のための連帯と新たな取り組みを通して、支援を提供し続けることができるようにと願われた。
また、この席で教皇は、イラン、イスラエル、パレスチナでの状況の展開を注意と希望をもって見守り続けよう、と招かれた。
「国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない」というイザヤ預言者の言葉(イザヤ2,4)がこれまでにない切迫をもって響いている、と教皇は述べ、いと高き神からのこの声に耳を傾けるようにと呼びかけられた。
そして、ここ数日の流血の行為によって引き裂かれた傷跡をいやし、横暴や復讐のあらゆる論理をはねのけ、対話と外交と平和の道を決然と選び取るようにアピールされた。
25 6月 2025, 12:43
