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教皇「わたしたちの叫びは世界の平和のため」青年たちの歓迎式で

バチカンで「青年の祝祭」の歓迎式が行われた。フィジケッラ大司教によるミサ終了後、教皇レオ14世がサプライズで登場、若者たちに歓迎と励ましの言葉を送った。

 バチカンで7月29日、聖年行事「青年の祝祭」(7月28日〜8月3日)の歓迎式が行われた。

 この歓迎式には、日本を含む、世界各国の青年信者たち、およそ12万人が集い、バチカンの広場と、広場からテベレ川へ伸びるコンチリアツィオーネ通りをいっぱいにした。

 歓迎式では、ローマ教区教皇代理司教、バルダッサーレ・レイナ枢機卿、司教省前長官・ラテンアメリカ委員会議長、マーク・ウェレット枢機卿、教皇庁福音宣教省・世界宣教部門・副長官、聖年開催責任者、サルヴァトーレ・フィジケッラ大司教らが参加者に挨拶。

 次いで、青年たちはフィジケッラ大司教の司式によるミサに与った。

 ミサ終了後、フィジケッラ枢機卿が参加者らに「まだ帰らないように」と呼びかけ、教皇レオ14世のサプライズ登場を告げると、会場全体から大きな歓声がわき上がった。

 教皇は、色とりどりの国旗がたなびくバチカンの広場と広場前の大通りを、特別車パパモービルで一巡し、青年たちを祝福した。

 車を降り、大聖堂前に立たれた教皇は、英語と、スペイン語、イタリア語で、参加者に歓迎の言葉をおくられた。

 まず、教皇は英語で、「イエスはわたしたちに言われます。『あなたがたは地の塩である。あなたがたは世の光である』」と呼びかけられた。

 続いて、教皇はスペイン語で、「皆さんは地の塩、世の光です。そして今日、皆さんの声、情熱、叫び、イエス・キリストに捧げるそのすべては、地の果てまで届くでしょう。今日から数日間、『希望の聖年』という旅路が始まります。世界は皆さんからの希望のメッセージを必要としています。皆さんこそがそのメッセージです。皆さんは、すべての人に希望を与え続けなければなりません」と話された。

 教皇はさらにイタリア語で、「すべての皆さんがいつもこの世界において希望のしるしとなることを願います。今日はまだ始まったばかりです。これから数日、皆さんは、ローマの街と、イタリア、そして全世界に、神の恵み、希望のメッセージ、光をもたらす力となる機会を得るでしょう。イエス・キリストへの信仰を持って、共に歩みましょう」と招かれた。

 加えて、教皇は「また、わたしたちの叫びは、世界の平和のためのものでもあるはずです。皆で言いましょう。『わたしたちは世界に平和を望んでいます!』(参加者たち:『わたしたちは世界に平和を望んでいます!』)平和のために祈りましょう」とアピールされた。

 教皇は再びスペイン語で「平和のために祈り、イエス・キリストの平和の証人、和解の証人、わたしたち皆が求めている世の光となりましょう」と述べ、参加者らに祝福を与えられた。

 最後に教皇はイタリア語で「またお会いしましょう。トル・ヴェルガータで会いましょう。よい一週間を」と挨拶された。

29 7月 2025, 23:09