「絆と愛と分かち合いの網を築いて」教皇、デジタル界の宣教者らに
教皇レオ14世は、7月29日、「デジタル宣教とカトリック・インフルエンサー」の聖年行事の参加者とお会いになった。
7月28日に始まり8月3日まで開催中の「青年の祝祭」と並行し、7月28日と29日の両日、「デジタル宣教とカトリック・インフルエンサー」の聖年行事が行われた。
28日、カトリックのデジタル媒体の宣教者やインフルエンサーたちは、教皇庁国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿、福音宣教省・世界宣教部門・副長官、聖年開催責任者、サルヴァトーレ・フィジケッラ大司教、パオロ・ルッフィーニ広報省長官、同省次官ルシオ・アドリアン・ルイス師らが講演する会議に終日参加。
29日には、バチカンの大聖堂の「聖なる扉」をくぐり、福音宣教省・初期宣教部門・副長官ルイス・アントニオ・タグレ枢機卿司式のミサに与った。
ミサ終了後、教皇レオ14世は、大聖堂内に集ったおよそ1400人に挨拶をおくられた。
「あなたがたに平和がありますように」という言葉で始められた教皇は、敵意と戦争によって引き裂かれたこの時代、わたしたちはいかに平和を必要としていることか、と話された。
「教会の使命、それは世界に平和を告げ知らせること」と述べた教皇は、その平和とは、死に打ち勝ち、神のゆるしをもたらし、御父のいのちを与え、愛の道を示してくださる主からもたらされる平和である、と語られた。
今日、復活の主の恵みを世にもたらし、生けるイエスが与えてくださる希望を、地の果てまで、人生に希望を見出せない人々に宣べ伝える、宣教的な弟子たちが、これまでになく必要とされている、と教皇は述べた。
そして、教皇は、デジタルメディアの空間において、すべての兄弟姉妹の中に常に「キリストの苦しめる肉」を見出すことを願われつつ、「テクノロジーによって築かれた新しい文化が人間的であり続けることができるかは、わたしたちに、皆さんにかかっている、と期待を託された。
イエスが最初の弟子たちを召された時、彼らは漁のための網を手入れしていた(参照 マタイ4,21-22)ことを教皇は指摘。
「網を直しに行ってください」、「絆の網、愛の網、無償の分かち合いの網を築いてください」と教皇は呼びかけられた。
「分裂と二極化、個人主義と自己中心主義の論理を克服し、一致を取り持つ人となるように」、「キリストを中心に据え、この世の論理、フェイクニュース、軽薄さに、真理の美しさと輝きで打ち勝つように」と説きながら、教皇はデジタル界における宣教を励まされた。
