検索

長崎80回目原爆忌:「被爆マリア」像と共にろうそく行列 2025年8月9日 長崎・浦上教会前 長崎80回目原爆忌:「被爆マリア」像と共にろうそく行列 2025年8月9日 長崎・浦上教会前  (ANSA)

教皇「平和に対する普遍の願望を無視してはならない」

教皇レオ14世は、8月10日(日)の正午の祈りで、広島と長崎の80回目の原爆忌に再び言及。平和への普遍の願望を無視することがないようにと呼びかけられた。

  教皇レオ14世は、8月10日(日)、バチカンで行われたお告げの祈りで、広島と長崎の80回目の原爆忌に再び言及された。

 この原爆忌は、「戦争を紛争の解決手段とすることを拒否すべきであるという思いを全世界に再び目覚めさせた」と教皇は述べ、物事を決定する立場にある人々に、自らの選択の責任を常に念頭に置くよう訴えられた。

  また、教皇はアルメニアとアゼルバイジャン間で署名された和平に向けた共同宣言に喜びを表す一方、ハイチの状況に憂慮を示された。

  8月10日(日)の正午の祈りにおける、教皇レオ14世のアピールは以下のとおり。

**********

 戦争の終結を祈り続けましょう。広島と長崎の80回目の原爆忌は、戦争を紛争の解決手段とすることを拒否すべきであるという思いを全世界に再び目覚めさせました。物事を決定する立場にある人々は、自らの選択が住民に与える影響の責任を常に念頭に置くべきです。最も弱い立場に置かれた人々の必要と、平和に対する普遍の願望を無視してはなりません。

 こうした意味において、アルメニアとアゼルバイジャンが和平に向けた共同宣言の署名に至ったことをうれしく思います。この出来事が、南コーカサス地方の安定した恒久平和の実現に貢献することを祈ります。

 これに対し、ハイチ住民の状況は、絶望的になる一方です。そこでは殺人、あらゆる暴力、人身取引、移住を余儀なくされる人々、誘拐等のニュースが相次いでいます。人質の即刻の解放を、すべての責任者に切に訴えます。そして、ハイチ国民が平和のうちに暮らせるような社会や制度の条件を整えるために、国際社会に具体的な支援を呼びかけたく思います。

 

10 8月 2025, 16:53

お告げの祈り(アンジェルスの祈り)は、神の御子の受肉の永遠の神秘を思い起こす祈りです。この祈りは、朝の6時、正午、夕方18時頃の3回唱えられ、その時には、お告げの鐘が鳴らされます。アンジェルスの祈りと呼ばれるのは、ラテン語におけるこの祈りの冒頭の部分、– Angelus Domini nuntiavit Mariae – から採られています。この祈りは、イエス・キリストの受肉について語る3つの簡潔な本文と、3回のアヴェ・マリアの祈りからなります。お告げの祈りは、教皇によって、バチカンの聖ペトロ広場で、日曜日とカトリック典礼暦の祭日の正午に唱えられます。祈りの前に、教皇はその日の聖書朗読箇所などを観想する短い説教を行います、祈りの後には、巡礼者たちへの挨拶が続きます。
復活祭から聖霊降臨までは、お告げの祈りの代わりにアレルヤの祈りが唱えられます。これはイエス・キリストの復活を思い起こす祈りで、祈りの終わりには栄唱(グロリア)を3回唱えます。

最新のアンジェルス/レジナ・チェリ

すべて読む >