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青年の祝祭:日本の若者たち、聖年のローマを巡礼

2025年の聖年における最大規模の行事、「青年の祝祭」に、日本から公式巡礼団が参加、世界の若者たちと共に躍動感あふれる日々を体験した。

 2025年の聖年における様々なイベントの中でも、動員数はもとより、開催期間、実行・協力組織網の点からも最大規模の行事、「青年の祝祭」が、7月28日から8月3日までバチカンとローマで開かれた。

 18歳から30歳の青年信者を対象にしたこのイベントには、全世界からおよそ100万人が参加した。

 この機会に、日本のカトリック教会も公式巡礼団を派遣。日本の若者たちは今回の巡礼を通して、聖年のローマの特別な雰囲気を味わうと共に、世界の同世代の信者たちと同じ信仰のもとに集いながら、教皇レオ14世との出会いを中心に、祈りと観想、交流と発見の、躍動の日々を体験した。

 「青年の祝祭」のための日本の公式巡礼団に参加した若者たちは40名。アンドレア・レンボ司教(東京教区補佐司教、日本司教協議会・青少年司牧部門担当)を団長とし、成井大介司教(新潟教区司教)をはじめ、司祭7名と、セルヴィ・エヴァンジェリーの宣教者1名が同行した。

 巡礼団は、7月28日(月)、ローマに到着。

 「青年の祝祭」が行われた一週間、ローマは例年と比較し気温が低くさわやかな、巡礼者にとっても過ごしやすい日が続いた。

 29日(火)、巡礼者らは、ローマの4大バシリカの一つ、城壁外のサン・パウロ大聖堂(サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ)の聖なる扉(聖年の扉)をくぐった。夕方から、バチカンの聖ペトロ広場で、教皇庁福音宣教省・世界宣教部門・副長官、聖年開催責任者、サルヴァトーレ・フィジケッラ大司教が司式する「青年の祝祭」の歓迎ミサに参加。ミサ終了後、サプライズで登場した教皇レオ14世と最初の出会いを持った。

 30日(水)、4大バシリカのうち、聖マリア大聖堂(サンタ・マリア・マッジョーレ)とラテランの聖ヨハネ大聖堂(サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ)の聖なる扉へ。夜は、ポポロ広場を出発点にローマの街を散策した。

 31日(木)、4大バシリカめぐりの最後となる、バチカンの聖ペトロ大聖堂(サン・ピエトロ)へと巡礼、聖なる扉をくぐった。この夜は、聖マリア大聖堂を起点にローマ市内の散策を行った。

 8月1日(金)、「悔い改め」をテーマとしたこの日、日本の若者たちは、ローマ市内の神言会本部で、司教らの講話、ゆるしの秘跡、信仰上の相談、ミサなどからなる一日を過ごした。

 2日(土)、日本の巡礼団は、「青年の祝祭」終盤の二つの行事、前晩の祈りと教皇ミサのため、ローマ郊外トル・ヴェルガータ野外会場へ、朝からバスと徒歩で向かった。徒歩での距離は4.5kmほど。到着後、広大な会場の一角に場所を定め、午後からは、世界の青年たちの証言を交えたコンサートに耳を傾けた。夕刻、教皇レオ14世の到着を各国の参加者と共に歓迎。その後、前半部の青年代表と教皇との質疑応答式の対話と、後半部の聖体礼拝からなる、「前晩の祈り」がとり行われた。終了後、参加者らは会場に留まり、翌朝のミサに備え、睡眠・休息を取った。

 3日(日)、「青年の祝祭」の最終日を迎え、参加者らは前夜と同じトル・ヴェルガータ会場で、教皇レオ14世による記念ミサに与った。

 こうして、日本の公式巡礼団は「青年の祝祭」のすべての日程を無事終了。4日午前、ローマから帰国の途についた。

 

04 8月 2025, 17:03