青年の祝祭:トル・ヴェルガータに教皇と集う世界の若者たち
7月28日(月)から始まった「青年の祝祭」は、教皇ミサが行われる最終日まであと一日を残すところとなった。
この8月2日(土)、ローマ郊外のトル・ヴェルガータで、教皇ミサの前晩の祈りがとり行われた。
日本の巡礼団をはじめ、青年の祝祭が幕開けしてからの数日間、ローマ市内や近郊の小教区や、学校、体育館、その他様々な施設に分散し宿泊していた各国の参加者らは、同日早朝から徒歩や様々な方法でトル・ヴェルガータ会場を一斉に目指した。
広大な会場は午前10時の開門と共に、次々到着する巡礼団らの色とりどりのTシャツやバンダナ、帽子、地面に置かれたシート、寝袋などで埋まっていった。同日トル・ヴェルガータに集った参加者は、およそ100万人と推定された。
夕刻に会場入りする教皇レオ14世を待つ間、参加者らは互いの交流を深め、コンサートや、出身の異なる若者たちがそれぞれ語る信仰の証言に耳を傾けた。
やがて、教皇レオ14世を乗せたヘリコプターが空に現れると、会場から大きな歓声が上がった。
レオ14世はヘリポートから特別車パパモービルで参加者の間に到着。夕日を背景に世界各国の国旗がたなびく会場を15分以上かけて進みながら、左右の巡礼者らに祝福をおくられた。
続いて、車を降りた教皇は、自ら十字架を掲げて先頭に立たれ、五大陸の若者たちと一緒にステージへ向かわれた。
ステージでは、前半、質疑応答形式で信仰の対話が行われ、教皇は3人の若者の質問に答えられた。
後半には、聖体降福式がとり行われた。聖体顕示台を前にひざまずいた教皇は、沈黙が支配する会場で聖体礼拝を続けながら、その姿を通して、若者たちを深い礼拝と祈りへと招かれた。
最後に教皇は聖体顕示台を掲げて、参加者らを祝福された。
終了後、教皇はこの夕べを音楽で彩った演奏者と合唱団に感謝され、さらに会場に残る若者たちに、翌朝のミサのために少しでも休むようにと気遣いながら、「おやすみなさい」と挨拶された。
