レオ14世、ガザ、ウクライナ、紛争地の若者たちに寄り添い表明
8月3日(日)、「青年の祝祭」の最終日、教皇レオ14世は、ローマ郊外トル・ヴェルガータで若者たちとミサを捧げられた。
ミサの後半に唱えられたお告げの祈りに先立ち、教皇はイタリア語、英語、スペイン語で挨拶を述べられた。
まずイタリア語で、「主イエスはわたしたちの間に、わたしたちと共におられます」と述べた教皇は、「イエスと一致して、この青年の祝祭の日々の恵みのために、御父に大きな感謝を捧げましょう」と招かれた。
教皇はこの祝祭は、教会と全世界のために降り注ぐ恵みであったと話し、参加者一人ひとりに心からのお礼を述べられた。
この中で教皇は、ここ数日の間に亡くなった、二人の巡礼者、スペイン人のマリアさん(20)と、エジプト人のパスカルさん(18)のために祈るように皆に願われた。
マリアさんは重い病気を患っていたが、青年の祝祭への参加を決意。しかし、7月30日、ローマに到着する前に亡くなった。一方、心疾患を持っていたパスカルさんは、8月1日、宿泊先であるローマ近郊の小教区に向けてバスで移動中、心臓発作のために急逝した。
教皇はさらに、巡礼団に同行した司教、司祭、修道者、教育担当者たち、また、この催しのために祈り、精神的に参加した人々にも感謝を表明された。
次に、レオ14世は英語で、「世界の平和と希望であるキリストとの一致において、わたしたちは、他の人間が引き起こした最も深刻な悪に苦しむ若者たちに、これまで以上に寄り添いたいと思います」と述べられた。
そして、「わたしたちは、ガザの若者たち、ウクライナの若者たち、そして戦争によって血に染まったあらゆる土地の若者たちと共にあります」とアピールされた。
教皇は「わたしの若き兄弟姉妹たち、皆さんは異なる世界は可能であると示すしるしです。それは、兄弟愛と友情の世界、紛争が武器ではなく、対話によって解決される世界です」と語られた。
さらに、教皇はスペイン語で続けて、「そうです。キリストと一緒ならそれは可能です。キリストの愛、ゆるし、その霊の力によってそれは可能です」と強調。
「親愛なる友の皆さん、ぶどうの木の枝のように、イエスにつながっていれば、多くの実を結ぶことができます。皆さんは地の塩、世の光となり、あらゆる所で、家庭で、学校で、職場で、スポーツにおいて、希望の種となるでしょう。わたしたちの希望、イエスと共に、希望の種となるでしょう」と話され。
最後に、レオ14世は再びイタリア語で、「この聖年の後、若者たちの『希望の巡礼』はアジアへと続きます」と述べ、「全世界の若者たちは教皇と共に、2027年8月3日から8日まで、韓国のソウルで再び出会うでしょう」と、教皇フランシスコが2年前リスボンで告げた招きを繰り返した。
教皇は、次回の「世界青年の日(ワールドユースデー)」のテーマ、「勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」(ヨハネ16,33)を紹介。
「まさにわれわれの心に住む希望こそが、復活されたキリストの悪と死に対する勝利を告げる力を与えてくれるのです」と話しながら、「若き希望の巡礼者たち、皆さんはそれを地の果てまで証しする者となるでしょう。それでは、ソウルでまたお会いしましょう。共に夢を見、共に希望を抱き続けましょう」と呼びかけられた。