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ミーティング・リミニのボランティアたち ミーティング・リミニのボランティアたち  (ANSA)

「平和は日常の態度からなる謙遜の道」教皇、リミニ・ミーティングにメッセージ

教皇レオ14世は、イタリア・リミニで開催の「第46回市民間の友情のためのミーティング」にメッセージをおくられた。

 イタリアのリミニで、毎年8月下旬に行われる恒例イベント「市民間の友情のためのミーティング」(通称:ミーティング・リミニ)が、22日、開幕した。

 国・宗教・文化・職業等の違いを超えた人々の出会いと対話を育み、友情と連帯を生み出すことを目的に、1980年、カトリック運動「コムニオーネ・エ・リベラツィオーネ」の有志たちによって始められたこの催しは、今回46回目を迎えた。

 教皇レオ14世は、同ミーティングの開催にあたり、バチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿を通し、リミニの教区のニコロ・アンセルミ司教に宛て、メッセージをおくられた。

 この中で教皇は、今年のミーティングのテーマ、「不毛の地に新しい煉瓦で築こう」に触れながら、家を建てる者の捨てた石が隅の親石となりすることはない」(参照 1ペト、「選ばれた尊いかなめ石、[…]これを信じる者は、決して失望ロ2,6)ことを、喜びをもって認めることができるようにと、同ミーティングのすべての参加者・関係者のために祈られた。

 教皇は、今年のミーティングのプログラムの一つに、アルジェリアの殉教者の証しをテーマにした展示があることを評価。

 これらの殉教者に、全人類との深い交わりにおいて、宗教・文化の違いによる不信の壁を越え、「荒れ野」に暮らすという教会の召命が輝いている、と述べられた。

 ミーティングの中で例年のごとく予定されている、キリスト教諸教会や、諸宗教、無宗教の人々との対話に言及された教皇は、傾聴を学ぶことは、未来を築く「新しい煉瓦」を準備するために重要な態度であると指摘。

 「神が皆にすでに用意されている未来は、互いに受け入れ合うことで初めて開かれる」、「わたしたちは、平和の王国である、神の王国をこれ以上待ちきれない」と述べた教皇は、国家や国際機関の責任者が、法や、調停、対話を優先させることができない状況において、宗教者たちや市民社会は、預言的な役割を果たす勇気を持つべき、と説いている。

 教皇は「平和は精神的ユートピアではない。それは、忍耐、勇気、傾聴、行動が織りなす日常的態度からなる、謙遜の道である」と強調。

 信仰と希望と愛が、大きな文化的回心の形を取ることができるようにと、同ミーティングの関係者らを励まされた。

22 8月 2025, 15:58