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教皇レオ14世、ベネチアからの巡礼者らと 2025年8月7日 バチカン宮殿 教皇レオ14世、ベネチアからの巡礼者らと 2025年8月7日 バチカン宮殿 

ベネチア刑務所の受刑者、ローマへ聖年の巡礼

イタリア・ベネチアの刑務所の受刑者3名が聖年を機会にローマへ巡礼し、教皇レオ14世との出会いを持った。

 教皇レオ14世は、8月7日、バチカン宮殿で巡礼者らの一団とお会いになった。その中にはイタリア・ベネチアのサンタ・マリア・マッジョーレ刑務所の受刑者たちの姿もあった。

 この3名の受刑者は、特別な許可のもとに、ローマに向け聖年の巡礼を行った。ベネチアからウンブリア州テルニまで電車で移動、その後、テルニからローマまでを5日間かけて歩いた。

 ローマに到着した3人は、この日バチカンの聖ペトロ大聖堂の「聖なる扉」をくぐり、続いて、教皇レオ14世との出会いを持った。

 この席には、ベネチアのフランチェスコ・モラリア総大司教をはじめ、同刑務所付司祭や、刑務所長、カリタス・ベネチアの責任者らも付き添った。

 モラリア総大司教によれば、レオ14世と受刑者たちとの出会いは、非常に和やかで、形式的なところがなく、兄弟愛あふれるものであった。

 受刑者からは徒歩で巡礼したここ数日の日記と、同刑務所で発行されている雑誌が、またベネチア総大司教区からは、ムラノ島のガラス職人が制作したカリスとパテナが教皇に贈られた。

 モラリア総大司教は、教皇と受刑者一人ひとりとの短い対話を感動的なものとして振り返った。

 レオ14世は受刑者らに「贖い」というテーマを示され、贖いとは社会、個人、歴史、また他者との関係だけでなく、何よりも自分の魂、特に神との関係をめぐる問題であることを強調された、と同総大司教は語った。

 そして、教皇は受刑者たちに、現在の境遇をもたらしたストーリーに打ち勝ち、償いによって自分自身を解放する必要を説かれ、そのための歩みは出所してからではなく、刑務所内での毎日から始まっている、という主旨の話をされたという。

08 8月 2025, 13:24