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十字架称賛の祝日:新しい殉教者たちを記憶する祈りの集い

「十字架称賛」の祝日、教皇レオ14世は、諸キリスト教会の代表たちと共に、新しい殉教者と信仰の証人を記憶するための、エキュメニカルな祈りの集いをとり行われた。

 9月14日(日)、典礼暦で「十字架称賛」の祝日が記念された。

 同日午後、教皇レオ14世は、ローマの「城壁外の聖パウロ大聖堂(サン・パウロ・フォーリ・レ・ムーラ)」で、諸キリスト教会の代表たちと共に、21世紀の殉教者たちと信仰の証人を追悼し、記憶に留めるための、祈りの集いをとり行われた。

 これは、25年前の紀元2千年の大聖年で、聖ヨハネ・パウロ2世が、20世紀の信仰の証人たちを追悼するために行われた集いと呼応するもの。

 集いの説教でレオ14世は、「死に至るまでの殉教、そこにはキリストとの最も真実な交わりがあります。キリストは血を流し、この奉献によって、ある意味で遠くにいた人々を身近な者としたのでした(参照 エフェソ2,3)」(回勅『キリスト者の一致』84, 1995年)、という聖ヨハネ・パウロ2世の言葉を引用。

 今日も、生活のいたる面に憎しみが浸透したかに見える場所で、福音の勇気あるしもべ、信仰の殉教者である人々が、「愛は死よりも強い」(聖ヨハネ・パウロ2世、20世紀の信仰の証人追悼の集い 2000年5月7日)ことを証ししている、と明言された。

 今日も多くの兄弟姉妹たちが、困難な状況、敵対的な環境の中で信仰を証しするために、主と同じ十字架を背負い、主のごとく、迫害され、有罪にされ、殺されている、とレオ14世は指摘。

 修道者、信徒、司祭など、福音に忠実に、正義のために取り組み、宗教の自由のために闘い、最も貧しい人々との連帯のために命を捧げてきたこれらの人々は、この世からは「敗北した」かに見えるが、実際には「人間の目には懲らしめを受けたように見えても、不滅への大きな希望が彼らにはある」と、『知恵の書』(3,4)に書かれたとおりである、と教皇は話された。

 聖年を機会に、信仰の勇気ある証人たちの希望を祝おう、と述べた教皇は、「それは不滅の希望である」と強調。

 「なぜなら、彼らの殉教は、憎しみ、暴力、戦争に満ちたこの世に今も福音を広め続け、体は殺されても、誰も彼らの声、捧げた愛を消し去ることはできず、彼らの証しは、善が悪に打ち勝つという預言として残るからである」と説かれた。

15 9月 2025, 13:10