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報道関係者の質問に答える教皇レオ14世 2025年9月16日 カステルガンドルフォ 報道関係者の質問に答える教皇レオ14世 2025年9月16日 カステルガンドルフォ 

ガザ市の住民避難:教皇「別の解決を真剣に模索する必要」

教皇レオ14世は、カステルガンドルフォを後にしながら、ガザの状況や、緊張するヨーロッパの情勢などをめぐり、報道陣の問いかけに答えられた。

 教皇レオ14世は、9月16日夜、カステルガンドルフォから、ローマに戻られた。

 前日15日夜カステルガンドルフォを訪れたレオ14世は、16日午前、離宮内のヴィッラ・バルベリーニで、アルメニア使徒教会における全アルメニアの最高総主教・カトリコス、カレキン2世と会見。同日夜、カステルガンドルフォからバチカンに戻られた。

 教皇はローマに戻る車に乗り込まれる前に、ヴィッラ・バルベリーニの外で待つ見送りの市民や信者たちに挨拶をおくられ、報道関係者らの質問にコメントを残された。

 ガザ市の情勢をめぐり、「多くの人が避難しているのをご覧になったと思いますが」と記者から尋ねられた教皇は、ガザの小教区主任司祭と電話で話したことを伝える形で、「多くの人々が行くべき先もない。これは憂慮されることだ。わたしも、現地の主任司祭と話したが、彼らは今のところ残ることを望み、まだ耐えるつもりだ」と述べた。教皇は避難する市民たちが置かれている状況に、「別の解決法を真剣に模索する必要がある」と話された。

 一方で、ロシアの報道官がNATOはロシアと事実上の戦争状態にあると述べたことに対し、どう考えるか、と問われたレオ14世は、「NATOはいかなる戦争も始めていない。ポーランドの人々が心配しているのは、彼らの領空が侵犯されたと感じているからだ。これは非常に緊張した状況だ」、「深く心配している」と答えられた。

 9月14日に70歳の誕生日を迎え、17日の聖ロベルト・ベラルミーノの日にご自身の洗礼名(ロバート)の祝いを控えたレオ14世は、人々のお祝いの言葉に笑顔で応え、ポーランドの信者のグループから花束を受け取られた後、車でカステルガンドルフォを後にされた。

17 9月 2025, 09:49