聖地における和平プロセス、レオ14世「勇気を持って前進を」
教皇レオ14世は、10月12日、聖年の行事「マリアの霊性の祝祭」のためのミサを、世界の聖母巡礼聖堂の関係者や、聖母の霊性を汲む運動・信心会の会員たちと共に捧げられた。
教皇は儀式の後半、お告げの祈りに先立つ言葉で、このミサをマリアと共に祈る「大きな高間」にたとえられた。
マリアに対する信心をすべてのキリスト者のものとして示された教皇は、その霊性が常に聖書と教会の伝統に根ざすものであるようにと願いながら、すべての参加者に感謝を表された。
次いで教皇は、ここ数日、聖地における和平プロセスの開始をめぐる合意が希望の閃光をもたらしている、と述べ、イスラエルとパレスチナの人々の正当な願望を尊重する公正で永続的な平和に向けて、示された道を勇気を持って進むよう、当事者らを励まされた。
2年間の紛争はいたるところに、死と瓦礫を残したと教皇は述べ、特に子ども、親、友人、そしてすべてを非情にも失った人々の心の計り知れない苦しみに対し、ご自身と全教会の寄り添いを表明された。
教皇は、人類の唯一の平和である神に、すべての傷をいやしてくださるよう、また、その恵みによって、相手を敵ではなく、見つめ、赦し、和解の希望を差し出すべき兄弟として認めることができるように助けを祈られた。
一方で教皇は、ウクライナの複数の都市と市民のインフラに対する新たな激しい攻撃で、子どもたちをはじめ、罪の無い人々が亡くなり、多くの家庭が電気と暖房のない状態に置かれていることに、悲しみを示された。
人々の数年にわたる苦悩と困窮の中での生活に心からの連帯を表された教皇は、暴力を終わらせ、破壊を止め、対話と平和に開くようにアピールを新たにされた。
この日、教皇は、現在政治的な移行の時にあるペルー国民に思いを向け、和解と対話、国内の一致を願われたほか、イタリアが同日記念した労働災害犠牲者の日に言及、すべての労働者の安全を祈られた。
