10月の教皇の祈りの意向:さまざまな宗教的伝統間の協力
カトリック教会は、毎月、「教皇の祈りの意向」を示し、教会全体が日々の祈りの中で、その意向に基づいて祈るように招いている。
毎月の祈りの意向と共に発表されるビデオは、「教皇による祈りの世界ネットワーク」によって配布されている。
2025年10月の教皇の祈りの意向は、「さまざまな宗教的伝統間の協力」。
レオ14世は今月のビデオの中で、この意向に沿い、最初に基本となる祈りを、続いてテーマを掘り下げるために自ら書き下ろした祈りを英語で唱えている。
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教皇の2025年10月の祈りの意向と、その基本となる祈り、またその意向に沿って黙想を助けるための祈りは、次のとおり。
10月の意向:「さまざまな宗教的伝統間の協力」
基本の祈り:「さまざまな宗教的伝統を信じる人々が、平和、正義、人類の友愛を擁護し促進するために、互いに協力することができますように」。
黙想のための祈り:
主イエスよ、
多様性の中にあって唯一なるお方、
すべての人を愛をもって見つめられる方よ、
わたしたちが兄弟姉妹として認め合い、
共に生き、祈り、働き、夢を見るように召されていることに
気づかせてください。
わたしたちは美しさあふれる世界に生きる一方で、
深い分裂に傷ついています。
時に宗教はわたしたちを結ぶどころか、
紛争の原因にさえなることがあります。
わたしたちの心を清めるために、
あなたの霊をお与えください。
わたしたちを結ぶものを認めることで、
そこから耳を傾け、破壊せず、協力することを
あらためて学ぶことができるでしょう。
諸宗教間の平和、正義、兄弟愛の具体例が、
互いの違いを乗り超え、共に生き、働くことは可能だと、
信じることを促してくれますように。
宗教が武器や壁として利用されることなく、
むしろ架け橋、預言として体験されますように。
共通善の夢を実現可能にし、
人生に寄り添い、希望を支え、
分断された世界における一致のパン種となりますように。
アーメン。
