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教皇レオ14世 レバノン首都ベイルートでのミサ 2025年12月2日 教皇レオ14世 レバノン首都ベイルートでのミサ 2025年12月2日  (@Vatican Media)

教皇「忘れてはならない、平和は可能である」

教皇レオ14世は、日曜正午の祈りで、先日行われたトルコとレバノンへの中東2カ国訪問について報告された。

 教皇レオ14世は、12月7日(日)のお告げの祈りで、ご自身の登位後初の海外訪問となった、トルコとレバノンへの中東2カ国訪問について話された。

 教皇は、この訪問で、正教会のコンスタンティノープル総主教バルトロメオス1世はじめ、他のキリスト教教会の代表らと共に、1700年前に最初の公会議が開催されたかつてのニカイア、今日のイズニク(トルコ)に集まり、共に祈りを捧げたことを報告された。

 レオ14世は、まさにこの12月7日、相互破門の解消をもたらした、パウロ6世とアテナゴラス総主教の共同宣言から60周年にあたることを指摘。神に感謝を捧げながら、すべてのキリスト者の完全な目に見える一致に向けた歩みへの決意を新たにするよう、信者らを招かれた。

 トルコでは、カトリックの共同体が、忍耐強い対話と苦しむ人々への奉仕を通じて、愛の福音と、小ささの中に現れる神の論理を証ししているのを見た、と教皇は振り返った。

 また、教皇は、レバノンは今も共存のモザイクであり続け、そうした意味での多くの証言を聞き慰められた、と述べられた。

 そして、教皇は、避難民を温かく迎えながら、あるいは受刑者を訪問し、困っている人々にパンを分け与えることを通し、福音を宣べ伝える人々に出会ったことを思い起こすと共に、行く先々で多くの人々が道で歓迎してくれたことに慰めを受け、ベイルート港における爆発の犠牲者の遺族との出会いに心を打たれた、と語られた。

 教皇は、「レバノンの人々は慰めの言葉と慰める者の存在を待っていたが、信仰と情熱でわたしを慰めてくれたのは、まさに彼らだった」と話し、この訪問を祈りをもって見守ってくれたすべての人々に感謝を表された。

ここ数日のトルコとレバノンでの体験は、平和は可能であり、キリスト者は他の宗教や文化に属する人々との対話を通して、平和の構築に貢献できることを教えてくれる、と語った教皇は、「忘れてはなりません。平和は可能なのです」とアピールされた。

 

 

08 12月 2025, 21:33

お告げの祈り(アンジェルスの祈り)は、神の御子の受肉の永遠の神秘を思い起こす祈りです。この祈りは、朝の6時、正午、夕方18時頃の3回唱えられ、その時には、お告げの鐘が鳴らされます。アンジェルスの祈りと呼ばれるのは、ラテン語におけるこの祈りの冒頭の部分、– Angelus Domini nuntiavit Mariae – から採られています。この祈りは、イエス・キリストの受肉について語る3つの簡潔な本文と、3回のアヴェ・マリアの祈りからなります。お告げの祈りは、教皇によって、バチカンの聖ペトロ広場で、日曜日とカトリック典礼暦の祭日の正午に唱えられます。祈りの前に、教皇はその日の聖書朗読箇所などを観想する短い説教を行います、祈りの後には、巡礼者たちへの挨拶が続きます。
復活祭から聖霊降臨までは、お告げの祈りの代わりにアレルヤの祈りが唱えられます。これはイエス・キリストの復活を思い起こす祈りで、祈りの終わりには栄唱(グロリア)を3回唱えます。

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