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「思いやりの中に日々紡ぎ出される詩」教皇、赤道ギニアの精神科病院で

教皇レオ14世は、赤道ギニア・マラボの精神科病院を訪問された。

 教皇レオ14世は、赤道ギニア・マラボの精神科病院「ジャン・ピエール・オリエ」を訪問された。

 同病院は、2014年に赤道ギニアでは最初の近代的な精神科病院として創立された。歴史的に同国の社会は精神障害(精神疾患)を抱える人たちの存在を隠す傾向にあったが、同病院は患者たちの社会への受け入れを目指す、国の取り組みのシンボルとしての役割を担ってきた。

 教皇は同病院への訪問で、院長の言葉や、患者の男性の話、また元患者による詩の朗読に耳を傾けられた。

 挨拶の中で教皇は、病気や困難を抱える人々のための病院やホームを訪れるたびに、大きな苦しみの中にある人々や家族に対して苦悩や悲しみを感じるが、その一方で、人々の日々の生活を支える活動すべてに畏敬の念と慰めを、また弱い立場に置かれた人々が思いやりと支えを得ていることを知る喜びと希望をも感じる、と話された。

 「真に偉大な社会とは、自らの弱点を隠す社会ではなく、愛で包み込む社会である」という院長の言葉を、教皇は深い同意を持って受け取られた。

 キリストは人類の歴史において、障害を呪縛から解放し、完全な尊厳を取り戻させたが、救い主は、わたしたち一人ひとりの、また社会全体の協力なしには、わたしたちを救うことはできず、またそう望まれない、と教皇は述べ、それゆえに救い主はわたしたちに、言葉ではなく、行いによって、兄弟姉妹たちを愛するように招いておられる、と語られた。

 患者の代表者の「ありのままのわたしたちを愛してくださり、ありがとうございます」という言葉に、教皇は「証言してくださり、ありがとうございます。ここにお集まりいただき、この場所に真の愛があることを証ししてくださった皆さんに、心から感謝いたします」とお礼を述べられた。

 「神はありのままのわたしたちを愛してくださいます。わたしたちをありのままの姿で完全に愛してくださるのは神だけです。しかし、それは、わたしたちが今のままでいることを神が望んでおられるからではありません。いいえ、神はわたしたちが病気で苦しみ続けることを望まれず、わたしたちがいやされることを望んでおられるのです」と教皇は強調。

 「福音書に何度も記されているように、イエスはわたしたちをありのままの姿で愛するために来られたのであり、わたしたちを放っておくためではなく、世話するために来られたのです。そして、病院、特にキリスト教の精神に根差した病院は、まさにそのような場所です。人々がありのままの姿で迎えられ、その弱さを尊重されながらも、包括的な視点から回復を助けられる場所なのです」と話された。

 教皇は、元患者の男性による詩の朗読に感謝を表され、こうした環境の中で「言葉ではなく、ささやかな仕草や、感情、互いの関係の思いやりを通して、多くの隠れた『詩』が日々紡ぎ出されているのではないでしょうか。それは、神だけが真にお分かりになる詩であり、キリストのいつくしみ深い御心をなぐさめる詩なのです」と語られた。

 教皇は、病院のすべての患者、特に最も重篤な病状で、最も孤独な人々に、ご自身の心からの思いを伝えて欲しいと願いながら、患者と病院関係者らを聖母の保護に託して祈られた。

22 4月 2026, 18:53