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「平和は人の心から始まる」教皇、ナポリ市民に挨拶

イタリア南部ナポリを訪問された教皇レオ14世は、中心部の広場で市民に挨拶をおくられた。

 教皇レオ14世は、5月8日午後、イタリア南部ナポリを訪問、市内の広場で市民に挨拶をおくられた。

 ナポリのカテドラルで司祭や修道者らとの集いを行われた教皇は、続いて王宮前のプレビシート広場で、多くの若者たちをはじめとする市民との出会いを持たれた。

 広場に設けられた席に3万人、周辺地域にはおよそ2万人が集い、舞台で繰り広げられる歌やオーケストラの演奏などで教皇を歓迎した。この行事のために1500人のボランティアが動員された。

 教皇は広大な会場を特別車パパ・モービルでめぐり、参加者らの歓声に応えられた。

 ローマのパンテオンの影響を受けたサン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会を背に行われたこの集いでは、教皇を迎え、ナポリの大司教と市長がこの美しい都市の光と影を語り、同市のサニタ地区でミュージアム化を進める若い女性と、ガソリンスタンドで給油中に銃撃を受けたエンジニアの青年の証言が行われた。

 こうした「ナポリの声」に耳を傾けられた教皇は、これらの声は、そびえるヴェスヴィオ山や、海、太陽に恵まれた地中海の真珠、ナポリのいにしえからの美しさを語る一方で、そこに潜む傷、貧困、恐れについても語っている、と話された。

 観光客の著しい増加に対し、社会全体を巻き込む経済的活力が追いつかないというナポリの矛盾、この都市に未だ見られる社会的な分断、不平等と貧困の地理的分布などに教皇は言及。

 それらを引き起こしている原因として、所得格差、就業困難、組織やサービスの不足、犯罪の蔓延、失業、学校中退などの問題を挙げられた。

 教皇は、このような憂慮すべき現実を前に、市民に安全と信頼を提供し、組織犯罪をなくすために、国家の関与と行動が今までになく必要となっていると話された。

 多くのナポリ市民は、悪から解放され、傷をいやされた都市への願望を抱いていると述べた教皇は、こうした善を目指す人々を孤立させてはならず、その貢献が都市の根幹に浸透するように、つながりを築き、ネットワークを構築し、コミュニティを形成する必要がある、と語られた。

 「平和は人の心から始まる。そして、人間関係を通して、地域や郊外に根付き、やがて都市全体、そして世界へと広がっていく」と述べた教皇は、日々の行い、教育計画、正義のための実践の選択を通し、暴力に代わる文化を育むことで平和が築かれる、と強調。

 正義なくして平和はなく、そしてその真の正義はいつくしみと切り離すことは決してできない、と説かれた。

 こうした中、教皇は、困難な状況に置かれた人々への援助、諸文化・諸宗教との対話、移民・難民の受け入れなどに示される、ナポリの「深い心」を指摘。

 ナポリは、この躍動、爆発的な善のエネルギー、すべてを刷新する力をもたらす福音的な勇気を必要としている、と話された。

 教皇は、主が人々を常に福音に忠実な者として守り、ナポリの街を祝福してくださるよう、聖母マリアと聖ジェンナーロの取り次ぎに託して祈られた。

 この後、教皇は無原罪の聖母の像の前で、ナポリとその市民を聖母に委ねる祈りを唱えられた。

 これによりポンペイ・ナポリ訪問を終えた教皇は、同日夕、ヘリコプターでローマに戻られた。

09 5月 2026, 14:58