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教皇、伊・アチェッラを訪問、環境汚染に苦しむ人々に寄り添う

教皇レオ14世は、イタリア南部アチェッラを司牧訪問された。

 教皇レオ14世は、5月23日、イタリア南部カンパニア州アチェッラを司牧訪問された。

 アチェッラはナポリ中心部から北方14kmにある人口約5万8千人の町。

 この土地の歴史は古く、先史時代にまでさかのぼる。古代ローマ時代に「カンパニア・フェリックス(幸いなるカンパニア)」と呼ばれた、イタリア半島でも最も肥沃な地帯の一角を占めてきた。実際その豊かな田園地帯の農畜産業は、長い時代に渡り、アチェッラの経済の中心を担っていた。

 それにも関わらず、今日のアチェッラは、「テッラ・デイ・フォーキ(火の地)」と呼ばれる、ナポリ-カセルタ間に広がる有害廃棄物の不法投棄・焼却による環境汚染に苦しむ地域の一つの象徴として名が挙げられるまでになった。

 前教皇フランシスコは、エコロジー的回心をテーマにした回勅『ラウダート・シ』への署名(2015年5月24日)から5周年を機に、2020年5月24日にアチェッラへの訪問を計画されていた。しかし、新型コロナウィルスによるパンデミックの影響から延期となり、その後、実現の機会が待たれていた。

 レオ14世は、このたび前教皇の意志を継ぎ、「火の地」を訪れ、住民たちに寄り添われた。

 イタリア・カンパニア州へレオ14世が赴くのは、先日5月8日に行われたばかりのポンペイとナポリ訪問に続き、2度目となった。

 教皇は、23日早朝、アチェッラ市のグラウンドにヘリコプターで到着。アチェッラ教区のアントニオ・ディ・ドンナ司教をはじめとする地元の教会関係者、またカンパニア州知事や、ナポリ市長、アチェッラ市長ら、行政代表に迎えられ、子どもたちから花束を受け取られた。

 市の中心部に特別車パパ・モービルで向かわれた教皇は、地元の住民たちの熱い歓迎に包まれた。

 アチェッラ教区のカテドラルで、教皇はカンパニア州の司教、司祭、修道者、また環境汚染の犠牲者の遺族たちや、今もその被害と闘う人々とお会いになった。

 教皇は、被造物と貧しい人々の叫びに耳を傾けるよう招かれると共に、自然と社会の環境を毒してきた、隠れた利益の集中と共通善への無関心に対し、回心を呼びかけられた。

 続いて、教皇は市内の広場で、環境汚染問題を抱える「テッラ・デイ・フォーキ」の地域に属する各自治体の首長、信者たちに挨拶をおくられた。

 教皇は「この地域と地球全体をいやす善を築く」ために、「経済的、社会的メンタリティー、さらには宗教的意識における、真の変革」への道を示された。

 そして、個人主義や消費主義に偏らない経済やそのシステムの追求、回勅『ラウダート・シ』に記されるような、ごく一部の人々の莫大な利益を追求する技術開発とは対照をなすエコロジー的文化について話された。

 この後、教会と行政の代表者の見送りを受けた教皇は、ヘリコプターでアチェッラを後にし、同日午後、バチカンに戻られた。

23 5月 2026, 15:23