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教皇フランシスコのモンゴル訪問時、カテドラル前で歓迎する人々 2023年9月2日 ウランバートル 教皇フランシスコのモンゴル訪問時、カテドラル前で歓迎する人々 2023年9月2日 ウランバートル  (AFP or licensors)

バチカンのメディアにモンゴル語加わる

バチカン・ニュースにモンゴル語が加わった。バチカンのメディアにおいて、ラジオ放送またはインタネットニュースで使用されている言語数は、これにより52言語となった。

 バチカンのインターネットニュース「バチカン・ニュース」にモンゴル語が新しく加わった。

 これにより、バチカンのメディアにおいて、ラジオ放送「Radio Vaticana」で話されている言語と、インタネットニュース「Vatican News」で使用されている言語は、全部で52言語となった。

 「バチカン・ニュース」の母体である「バチカン放送」が、1931年、教皇ピオ11世によって開局されて以来、世界の最も遠いカトリック共同体にメッセージを届けるという使命は、いわば同放送局のDNAとして受け継がれてきた。

 教皇フランシスコは、昨年9月、モンゴルを司牧訪問された。関係者によれば、モンゴル語でバチカンのニュースを届ける構想は、この時に生まれたという。

 バチカン・ニュースのモンゴル語のサイトは、地元教会の協力を得て、当面、教皇の日曜正午の祈りの集いのニュースと、水曜日の一般謁見のカテケーシスを中心に掲載を行う。

 モンゴルのウランバートル使徒座知牧区司教ジョルジョ・マレンゴ枢機卿は、「教皇フランシスコは、その人間的・霊的な証しを通して、同国のカトリック信者だけでなく、他の宗教に属する多くの人々の心に触れた」、と述べ、「モンゴル語による教皇の説教やカテケーシスは、福音宣教の新しい道具となるだろう」と話した。

 教皇庁広報省のパオロ・ルッフィーニ長官は、「これは小さなことに見えるかもしれないが、わたしたちにとっては、モンゴルの地と同様に壮大なこと」、「わたしたちだけでこの事業を行うのではない。わたしたちの言葉が届く場所で生きる人々が、共に挑戦すること、共に歩むことの大切さを、教え返してくれる」と語った。

 バチカンのメディアのアンドレア・トルニエッリ総編集長は、「モンゴル訪問において、人々の奉仕に励む、まだ生まれたばかりの小さなカトリック共同体から、わたしたちは皆、証しを受け取った」と昨年9月の教皇の同国訪問を回想。「この小さな共同体への関心のしるしとして、マレンゴ枢機卿の協力を得て、わたしたちはバチカン・ニュースにモンゴル語のページを開設することを考えた」と話した。

 また、マッシミリアーノ・メニケッティ・バチカン放送局およびバチカン・ニュース制作部長は、「われわれの使命は、福音を全世界に広げ、地方教会の声を伝え、出来事を教会の社会教説を通して見つめること。誰も決して見捨てることはない」、「まさに、世界を変える希望にもっと声を与えるために、わたしたちは地方教会との協力モデルを通して働いている」と述べた。

31 1月 2024, 17:08