「シノドスの実施ステージの概要」発表
バチカンのシノドス事務局は、7月7日、「シノドス実施ステージのための概要」を発表した。
同文書は、2021年10月から24年10月にわたり全教会をあげて一つの「歩み」として行われた、世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会(テーマ:ともに歩む教会のため―交わり、参加、そして宣教)の閉幕において採択された「最終文書」を忠実に解釈し、実施に移すためのアウトラインを示している。
この概要は、シノドス事務局が、先のシノドスの実施ステージを見守り支援するために、通常評議会の賛同のもとに作成し、教皇レオ14世の承認を得たもの。
同文書は二つの目的を持つ。一つは、全世界の地方教会に「ともに歩む」ことをより容易にするために参照可能な共通のアウトラインを示すこと。そして、もう一つは、以下のステップに従い、2028年10月の教会会議に向けて全教会を導く対話を推進することである。
・2025年6月−2026年12月:地方教会とそのグループにおける実施行程
・2027年前半:教区における評価会議
・2027年後半:各国および地域の司教協議会、東方典礼カトリック教会の組織、他の諸教会のグループにおける評価会議
・2028年前半:大陸別の評価会議
・2028年後半:バチカンでの教会会議
同文書のテキストは、実施ステージのアウトラインを描くとともに、この数カ月、シノドス事務局によく問い合わせがあった基本的な質問に答えている。
文書「シノドス実施ステージのための概要」の構成は次のとおり。
1. 実施ステージとは何か。そしてその目的は何か。
2. 実施ステージに参加するのは誰か。その任務と責任は何か。
2.1.教区の司教の責任
2.2.シノドス・チームおよび参加組織の任務
2.3.諸教会のグループの役割
2.4.シノドス事務局の仕事
3.実施ステージにおいて最終文書をいかに利用するか。
3.1.全体像を守る
3.2.実践の具体性に投資する。
4.実施ステージに用いられる方法と手段とは。
4.1.教会的識別
4.2.シノドス的形式のプロセスの計画と支援