入院中の教皇、平穏に夜を経過、黙想会をビデオで
VATICAN NEWS
呼吸器感染症でローマのジェメッリ総合病院に入院中の教皇フランシスコの、3月10日(月)朝の様子について、バチカン広報局は次のように声明した。
「教皇は平穏に夜を過ごされた。現在、休息されている。」
同日正午過ぎの広報局から報道関係者に向けた情報では、教皇は目を覚まされた後、呼吸理学療法と運動理学療法をはじめとする治療を続けられた。
夜間行われていた非侵襲的人工呼吸の後、鼻カニューレによる高流量酸素療法に移られた。
教皇は、昨日午後から開始された教皇庁関係者の黙想会の様子を、この朝も参加者と精神的に一致しながら、肘掛け椅子に座り、ビデオでご覧になった。
イタリア時間本日17時より、この黙想会はVatican Newsで視聴が可能になる予定。
また、教皇の健康を願うロザリオの祈りが、18時からバチカンのパウロ6世ホールで行われる(視聴可能)。
教皇はアルゼンチンの洪水についてお聞きになり、被災者へのご自身の寄り添いを表された。
教皇の容体は複雑な臨床像の中で安定しているが、見通しには慎重さが必要とされている。
昨日夜は、教皇の容体安定のために医学的報告は行われなかった。本日夜には報告が行われる予定。
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前日3月9日(日)夜、広報局は次のように伝えている。
教皇は、カプチン・フランシスコ修道会のロベルト・パソリーニ神父の指導により、今日からバチカンのパウロ6世ホールで始まった教皇庁関係者の黙想会を、参加者らと精神的に一致しながらビデオで見守られた。
午前中、教皇は、バチカンの国務長官パロリン枢機卿と総務局長ペーニャ・パラ大司教の訪問を受けられたほか、ご自身の入院生活の世話にあたる人々と共にミサに参加された。
教皇は呼吸理学療法と運動理学療法を続けられた。医師団の指示のもとに、固形物をも含む食事療法を継続されている。
昨日の医学的見地からの報告にあったように、教皇の容体は徐々に穏やかな改善を見せながら、安定しているように見えるが、臨床像の複雑さのために、医師団は見通しを慎重に保留している。
教皇は日中の鼻カニューレによる高流量酸素療法に続き、予定どおり、夜間は非侵襲的人工呼吸に再び移られる。
明日夜、医学的報告が行われる予定であるが、本日は教皇の容体の安定もあり、それは行われなかった。
